教育動画はファネルの縮図 一本のストーリーに要素を全部まとめる考え方

この記事の結論

  • 教育動画は、フックから理想世界までを一気に見せる「ファネルの縮図」であり、ここが整えばオプトインLPやステップメールの設計も迷わなくなる。
  • チェックリスト的に要素を足していくのではなく、「一人の主人公が変化していく物語」にフック、問題提起、常識破壊、解決策、理想世界をまとめて乗せると、視聴者の記憶に残りやすい。
  • 撮影前に「フック → 問題 → 常識のズレ → 新しい見方 → 道筋 → 行動の提案」という流れを一枚のメモにしておくと、途中で話が迷子にならず、編集も格段にラクになる。

どうも岩崎です。

前回は「ファネル全体の中で、教育動画が心臓みたいなポジションですよね」という話をしました。今日はその続きで、「じゃあ、その教育動画の中身って何を入れておけばいいのか」という話をしていきます。

よくあるのが、構成を考える時にチェックリストだけが一人歩きしてしまうパターンです。フック、ペルソナ、社会的証明、オファー、理想世界…。全部大事なんですが、単純に足し算していくと、ただ情報が多いだけの動画になります。

大事なのは「要素を全部入れること」ではなく、「一つの物語として流れること」だと思っています。

教育動画は「ファネルの縮図」だと考える

私の感覚では、教育動画はファネル全体の縮図です。一本の動画の中に、マーケティングフローで必要な要素がぎゅっと圧縮されているイメージですね。

  • この人の話、ちょっと聞いてみたいなと思わせるフック。
  • 視聴者が「それ、まさに自分だ」と感じるペルソナの描写。
  • 胸のどこかがチクリとするような問題提起や、今のやり方の限界。
  • 当たり前だと思っていた前提をひっくり返す視点の提示。
  • 新しい考え方や、そこから導かれるシンプルな道筋。
  • この人についていけば大丈夫そうだな、と感じてもらえる信頼感。
  • その先に広がっている理想的な状態やビジョン。

これらをバラバラに並べるのではなく、「一人の主人公が変化していくストーリー」の中に全部まとめて乗せていきます。そうすると、視聴者は要素を覚えるのではなく、物語として受け取り、細かいところを忘れても「全体の感覚」が残ります。

主人公は「過去の自分」か「典型的なクライアント」

ここでポイントになるのが、誰を主人公にするかです。私の場合は、ほぼ二択です。

  • 昔の自分。
  • 典型的なクライアント像。

例えば、ビジュアルマーケティングの教育動画であれば、「昔の自分」が主人公だとこんな流れになります。

  • 最初は、きれいに撮っているつもりなのに全然仕事につながらなかった話。
  • なぜ写真だけ頑張っても、集客や問い合わせが増えなかったのかという気づき。
  • 視点を変えて「写真は単体ではなく、ファネルの一部だ」と理解した転機。
  • そこから撮り方と見せ方をセットで考えるようになって、クライアントの反応が明らかに変わったプロセス。

このストーリーの中に、先ほどの要素を自然に差し込んでいきます。フックは「昔の自分の失敗談」。常識破壊は「写真だけ磨いても売上は安定しない」という視点。理想世界は「撮影データがそのままランディングページや広告の武器になっていく状態」です。

撮影前に「6コマの流れ」をメモにする

ここまで聞くと、「なんだか難しそうだな」と感じるかもしれませんが、実際にやることはシンプルです。私は撮影前に、ノートに次の6コマだけを書きます。

  • フック 視聴者が「それ自分だ」と思う一言。
  • 問題 そのままだとどんな残念な未来になるか。
  • 常識のズレ 多くの人が信じているけれど、実はズレている前提。
  • 新しい見方 代わりにどんな考え方を採用すると良いか。
  • 道筋 今日からできる具体的な一歩。
  • 理想世界 その一歩を積み重ねた先に見える景色。

台本を全部書き込むと、それはそれで話しながら窮屈になりますが、この6コマさえあれば、多少脱線しても最終的には戻ってこれます。写真撮影でいうと「構図だけは最初に決めておく」感覚に近いです。

教育動画の設計を先にやると、ほかの制作がラクになる

教育動画にここまで要素をまとめておくと、他の制作物はだいぶラクになります。例えば、

  • オプトインLP → 動画の「フック」と「問題」の部分だけを切り出して、予告編として文章化する。
  • ステップメール → 動画の各パートを細かく分解して、日替わりで補足していく。
  • 広告クリエイティブ → フックや理想世界の部分をコピーにして、サムネイルは動画の世界観を象徴する1カットを使う。

逆に言うと、教育動画がふわっとしていると、ここから下流にあるものが全部ふわっとします。撮影現場でピントが甘いと、どれだけ編集で頑張ってもシャキッとしないのと同じです。

なので、私としては「まず教育動画をしつこいくらい作り込む」「他のパーツはそのコピーを切り出すだけ」と割り切った方が、全体としてはずっとラクだと思っています。

明日は、この教育動画の中で特に大事になる「常識のズレ」と「理想世界」の見つけ方について、もう少し踏み込んで話してみます。

ではまた。

P.S.

先日、自分の教育動画を撮り直そうと思ってカメラをセットしたのですが、テイク1の途中で台本を見失い、テイク2でマイクの電源を入れ忘れ、テイク3でメモをカメラの前に置いたまま録画していました。編集画面を開いたら、自分の顔の横に思いっきりカンペが映っていて、これはこれで正直すぎる教育動画だなと笑ってしまいました。こういう時に限って内容の流れは良かったりするので、もったいないですね。


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いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。