この記事の結論
- 教育動画は「情報を説明する場所」ではなく「世界観とストーリーをまとめて伝える場所」で、ここにフローの要素を全部入れておくとあとがラクになる。
- フック・ペルソナ・痛み・常識のズレ・解決策・理想の未来まで、一つのストーリーでつながっていることが大事で、パーツごとのつぎはぎは逆効果になりやすい。
- 完ぺきな台本より「押さえるべきチェックリスト+自分らしい話し方」で組んだ方が、視聴完了率もその後の行動率も上がりやすい。
どうも岩崎です。
前回は、ファネル全体の中で一番作り込むべきなのは教育動画ですよ、という話をしました。今日は、その教育動画の中身をどう設計するかを、もう少し具体的に整理してみます。
よくあるパターンとしては、「とりあえず自己紹介をして、ノウハウを3つ話して、最後にサービスの案内をする」という構成です。これでも何もないよりは良いのですが、正直もったいないなと感じることが多いです。
教育動画は、単なるミニセミナーではなく、あなたのビジネス全体の世界観をぎゅっと圧縮したメインビジュアルのようなものです。ここをきちんと設計しておくと、LPもバナーもステップメールも、ぜんぶこの動画から逆算して作れるようになります。

教育動画に入れておきたい7つの要素
まず、私が教育動画を作るときに必ずチェックする要素を並べてみます。
- フック(最初の数十秒で「お、これは自分の話だ」と思ってもらう部分)
- ペルソナ(誰に向けた話なのかを、できるだけ具体的に示す)
- 痛みとモヤモヤ(今のやり方で何がしんどいのか、言葉にしてあげる)
- 常識のズレ(「実はそこじゃないんです」という視点のひっくり返し)
- 解決策の全体像(フレームやステップをざっくり示す)
- 理想の未来(そのフレームが回り始めたときに、日常がどう変わるかのイメージ)
- バックエンドにつながる一言(もっと深く一緒にやりたい人だけ次の場に案内する)
写真やビジュアルの仕事で言えば、フックは「あるあるの失敗写真」でもいいですし、ペルソナは「ネットショップをやっているオーナーさん」「これから講座を売りたい先生」など、できるだけ具体的に絞ります。
そのうえで、「商品はいいはずなのに、写真だけで損をしている状態」みたいな痛みを一度しっかりと見せる。その原因として、「写真のセンスではなく、見せ方の設計が置き去りになっている」という常識のズレを提示します。
そこから、「こういう順番で整えると、ビジュアルが売れる導線になりますよ」という全体のフレームを見せて、最後に「このフレームが回り始めると、お客さんの反応がどう変わっていくか」という理想の未来を描く、という流れです。
ここまで話したうえで、「実際に一緒に作り込んでいきたい方は、この先の個別相談や講座でお手伝いします」と、バックエンドにつながる一言を添える。私の感覚では、この7つが一つのストーリーとしてつながっているかどうかが、教育動画の出来を決めます。
ノウハウを並べるより「一本のストーリー」にする
ここで意識したいのは、「3つのコツ」をパラパラ話すのではなく、一本のストーリーとして流れるように構成することです。ざっくり言うと、次のような流れになります。
- 過去:以前はこんな状態で、こんな失敗やモヤモヤがあった。
- 転換点:ある出来事や気づきをきっかけに、見方が変わった。
- 現在:今はこういうフレームで考えることで、こんな変化が起きている。
- 未来:このフレームを視聴者さんが自分事として使えるようになると、こんな日常になる。
この流れの中に、先ほどの7つの要素を散りばめていくイメージです。ストーリーとしてつながっていれば、多少話が前後しても視聴者はついてきてくれます。逆に、ストーリーがない状態でノウハウだけを順番に話していくと、途中で「結局この話は自分に関係あるのか?」と離脱されやすくなります。
ビジュアルで例えるなら、「うまく撮れた写真をスライドショーで並べる」のではなく、「一人のお客さんの変化ストーリーを、ビフォーアフターの写真で追いかけていく」ようなイメージです。
完ぺきな台本より「チェックリスト+自分の言葉」
ここまで話すと、「7つ全部を盛り込んだ台本を、文字でびっしり書かないといけないのでは」と思われるかもしれませんが、個人的にはあまりおすすめしません。理由はシンプルで、台本を読み上げ始めた瞬間に、途端に熱が下がるからです。
私がやっているのは、次のようなやり方です。
- 7つの要素をチェックリストとして1枚のメモにまとめておく。
- それぞれの要素に対応する「話したいエピソード」を1つずつだけ決めておく。
- 撮影では、そのメモだけを手元に置き、あとは自分の言葉で話す。
こうしておくと、話す内容は毎回少しずつ変わりますが、伝えたい芯はぶれません。むしろ、何度か撮り直すうちに、自分の口から出てくる言葉がこなれてきて、視聴者にも届きやすい表現に育っていきます。
写真と同じで、最初から完ぺきな一枚を狙うより、「構図と光のルールだけ押さえておいて、とにかく枚数を撮る」方が上達しやすい感覚に近いです。
まずは10〜20分の「一本目」を撮ってみる
教育動画と聞くと、30分や1時間の長尺をイメージしがちですが、最初の一本目は10〜20分くらいでも十分です。大事なのは長さではなく、「この動画を見終わった人が、何を感じて、何を決められるようになっているか」です。
今日のゴールは、「7つの要素をチェックリストにして、1本目の教育動画のラフ構成を書く」くらいでちょうどいいと思います。細かいスライド作りや機材の準備に逃げる前に、「何をどんな順番で話すか」だけ先に決めてしまいましょう。
次回は、この教育動画を中心にして、オプトインLPとステップメールをどう逆算していくかを整理していきます。
ではまた。
P.S.
私も最初に教育動画を撮ったときは、やる気だけ先走って、気づいたらスライドが90枚になっていました。撮影を始めて30分たっても、まだ自己紹介が終わらないという地獄のような構成で、途中でカメラのバッテリーが先にギブアップしました。今は「要素7つとエピソード1つずつ」という縛りをかけているので、バッテリーより先に私の話が終わるようになっています。
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