この記事の結論
- 目標ノウハウには「数字を追った方が動きやすい人」と「状態や価値観から決めた方が動きやすい人」がいて、自分のタイプと型がズレるとしんどくなりやすい。
- 自分が目標型か価値観型かを知っておくと、合わないやり方に自分を押し込めるのではなく、動きやすい形に目標設計を調整できる。
- ビジュアルマーケティングでも、自分のエンジンタイプに合わせて「数字」と「世界観」のバランスを決めることで、無理なく続く発信と制作ペースを作りやすくなる。
どうも岩崎です。
独立する前、「年間目標シート」みたいなものを書かされたことがあります。売上目標、担当案件数、資格取得、スキルアップの計画などを、びっしりマス目に埋めていくタイプのやつです。
そのシートを前にして、横で同僚が「よし、やるぞ」と燃えている横で、私はなぜかどんどん気持ちが冷めていく感覚がありました。やらなきゃいけないのは分かるけれど、書けば書くほど、自分の体温が下がっていく感じです。
そのときは単純に「自分は意志が弱いんだろうな」と思っていたんですが、あとから振り返ると、そもそも自分のエンジンタイプと、目標の置き方がズレていたんだなと感じています。
| 目標型 | 価値観型 | |
|---|---|---|
| フォーカス | 数値や結果に意識が向きやすい | 状態や価値観に意識が向きやすい |
| モチベーションの源 | 期限と目標達成の達成感 | 納得感や意味を感じられるかどうか |
| 得意なこと | 短期の追い込みやキャンペーン | 長期的にコツコツ積み重ねること |
| つまずきやすいポイント | 結果が出ない期間が続くと折れやすい | 数字に落とし込むのが後回しになりがち |
ざっくり分けると「目標型」と「価値観型」がいる
世の中の目標ノウハウの多くは、目標型の人にとってはとても相性が良いです。目標型というのは、こんなタイプです。
- 期限と数字が決まると、やる気のスイッチが入る。
- 達成率や進捗をグラフで追いかけるのが好き。
- 「あと少しで届く」という状況で一番力が出る。
一方で、私を含む価値観型の人は、少し違います。
- 数字よりも「どんな状態でいたいか」の方に気持ちが動く。
- やりたい理由や意味がぼんやりしていると、数字だけ増やしても疲れる。
- 自分や相手の世界観に納得できるかどうかが、行動のエンジンになりやすい。
どちらが良い悪いではなく、車でいうとガソリンの種類が違うようなものです。ハイオク仕様のエンジンにレギュラーを入れても本来の力が出ないし、逆もまた同じです。

型がズレると、同じ目標でもしんどくなる
目標型の人が「今年は撮影件数を月30本」と決めて、カレンダーを見ながら逆算していくのは、とても理にかなっています。その数字が、そのままエネルギーになるからです。
でも、価値観型の人が同じように数字だけを追いかけると、だいたい途中で息切れします。本当にやりたいのは「こういう世界観の写真を撮りたい」「こういうクライアントと一緒に仕事をしたい」なのに、そこを飛ばして件数だけ増やそうとするからです。
逆に、目標型の人が「今年は自分らしく働く」みたいなフワッとした目標だけを置くと、今度はどこに向かえばいいか分からなくなります。数字や期限のラインがないと、エンジンがかかりにくいからです。
つまり、しんどさの原因は「やる気がない」ではなく、「自分のエンジンと合わない型をあてている」というところにあることが多い、という話ですね。
自分の「エンジンタイプ」を見分ける簡単なチェック
自分がどちら寄りなのかをざっくり知るために、いくつかチェックポイントを用意してみました。直感で見てみてください。
目標型寄りのサイン
- 売上や件数など、数字で成果を追いかけるときの方が燃える。
- 締切直前の方が集中できる。
- 毎日のチェックリストを消していく作業が好き。
- 「来月までに〇〇を達成しよう」と宣言するのがあまり苦にならない。
価値観型寄りのサイン
- 数字の目標を書いた瞬間はやる気が出るが、数週間経つと紙を見るのも嫌になる。
- 「誰と、どんな空気感で仕事をするか」の方が、数字よりも気になる。
- やるべきタスクよりも、「この選択は自分らしいか」の方で判断しがち。
- 心から納得できていないことは、どれだけメリットがあっても続かない。
どちらにも当てはまる項目があっても大丈夫です。きれいに二分されるものではなく、「目標型寄りだけど、価値観型の要素も強い」など、人によってグラデーションがあります。
タイプごとの「目標の置き方」の違い
自分の傾向がなんとなく見えたら、それに合わせて目標の置き方を調整していきます。
目標型の人に合いやすい設計
- 期間と数字を先に決めてしまう(売上、件数、制作数など)。
- 進捗を見える化するシートやアプリを用意する。
- 達成したときのご褒美を決めておく。
このタイプの人は、ビジュアルマーケティングでも「月に何本投稿するか」「四半期で何本の事例撮影を公開するか」など、数字ベースの指標と相性が良いです。
価値観型の人に合いやすい設計
- 先に「どんな状態で仕事をしていたいか」を言語化する。
- その状態に合うクライアント像や世界観を、言葉と写真の両方でまとめておく。
- 数字は「最低限これくらいあれば安心して暮らせる」というラインから逆算する。
例えば、「できるだけ少人数でじっくり撮影したい」という価値観がはっきりしているなら、それに合わない大量撮影の案件は、数字が良くても長期的には手放した方が楽になるかもしれません。逆に、イベントの熱量が好きなら、その方向に寄せた方が疲れにくいです。
ビジュアルマーケティングにどう生かすか
いわさき写真教室でもよくお話ししますが、写真やデザインは「目標達成のための道具」であると同時に、「自分の価値観をそのまま映し出す鏡」でもあります。
目標型寄りの人なら、「どの媒体で、どれくらいの頻度で、どんな種類のビジュアルを出していくか」を数字とセットで決めていくと、行動に落とし込みやすいです。
価値観型寄りの人なら、「この一年で、どんな世界観の写真を増やしていきたいか」「自分のポートフォリオを見たときに、どんな空気感のページにしたいか」から決めていくと、撮るものの選び方が自然に定まってきます。
今日やってみてほしい小さな一歩
今日はシンプルに、次の一行だけでも書いてみてください。
自分は、どんなエンジンタイプだと思うか。目標型寄りか、価値観型寄りか。
その上で、「じゃあ今年の目標は、どんな置き方にしたら自分は動きやすいかな」と一度見直してみるだけでも、だいぶ感覚が変わるはずです。
明日は、この価値観をもう少し掘り下げて、「結果ではなく過程をどう設計するか」という話につなげていきます。
ではまた。
P.S.
今思い返すと「英語力の向上」「資格取得」「営業目標達成」みたいなまっとうな項目がきれいに並んでいました。でも本音としては「残業を減らして、週末にもっと写真を撮りに行きたい」としか思っていなかったので、そりゃあエンジンがかかるわけがないですよね。今だったら、真っ先にそこを書きます。
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