ツンデレになるだけで相手の好意をゲットするゲインロス効果の話

どうも岩崎です。

先日、家で仕事をしていたら、娘がなぜかやたら冷たい日がありまして。

話しかけても返事はそこそこ、目も合わない。

ああ、ついに本格的な反抗期が来たかと、ちょっとしょんぼりしていたんですね。

ところがその日の夜。

リビングで作業をしていたら、プリンを二つ持ってきて、ぼそっと一言。

これ、片方あげるから。さっきはイライラしてただけだから気にしないで。

さっきまでの塩対応とのギャップが効きすぎて、プリン一個で父親の好感度は一気に爆上がりです。

人の心って、ギャップにめちゃくちゃ弱いなあと、改めて実感しました。

好かれる人は最初から完璧ではなく、ギャップをうまく使っている

よく、好かれる人の特徴として

  • 最初はちょっとそっけないのに、話してみるとめちゃくちゃ優しい
  • 怖そうに見えるけど、笑うと一気に印象が変わる
  • 仕事中は厳しいのに、裏ではちゃんとフォローしてくれている

こういうパターンがありますよね。

心理学では、このようなプラスとマイナスのギャップによって、好意が強く増幅される現象をゲインロス効果と呼びます。

簡単に言うと、最初にマイナス寄りの印象を持っていた相手が、後からプラスの一面を見せると、普通のプラスよりも強く好かれやすくなるという現象です。

逆に、最初に完璧なプラスの印象を作りすぎてしまうと、少しのマイナスで一気に評価が落ちてしまうこともあります。

これはビジネスでも、人間関係でも、写真や文章の見せ方でも同じです。

最初から盛りまくると、後からしんどくなる

ビジュアルやコピーの相談を受けたときに、よくあるパターンがこれです。

  • 最初のキャッチコピーで能力を盛りに盛る
  • 写真を加工しすぎて、本人と別人レベルになる
  • サービス説明でメリットばかりを並べ続ける

気持ちはすごく分かります。

頑張っているからこそ、最初の一撃で強く印象を残したくなる。

でも、最初から完璧に見せすぎると、後から出す情報のハードルがどんどん上がっていきます。

しかも、ちょっとしたほころびが出ただけで

「あれ、思ったほどでもなかったな」

となりやすい。

これは、ゲインロス効果が逆方向に働いてしまっている状態です。

最初に良すぎる印象を与えた分、後からの小さなマイナスが大きく見えてしまう。

結果として、頑張って盛ったはずなのに、信頼残高が減るという皮肉なことが起こります。

ツンデレ戦略がビジネスでも強い理由

ここでいうツンデレは、単なる性格ではなく、見せ方の順番の話です。

例えば、こんな順番があります。

  • 最初に少し厳しい事実を伝える
  • その上で相手の味方である姿勢を見せる
  • 最後に具体的な提案やサポートを出す

これだけで、印象はかなり変わります。

具体的には、次のような流れです。

例として、集客の話をする場合。

いきなり

「あなたの集客を劇的に変える方法があります」

というよりも

「正直なところ、今の時代はちょっとやそっとの投稿では集客は安定しません」

でも、だからこそ、ちゃんと積み上がる資産の作り方を知っているかどうかで、数年後の差が大きく開きます

今日は、その第一歩として、最初にやるべき三つの見直しポイントをお話しします

このように、少し耳が痛い現実から入って、その後に相手の味方として具体的な道筋を示す。

このギャップがあることで、話の信頼度や説得力が上がりやすくなるわけです。

写真とコピーにもゲインロス効果は効く

これは、ビジュアルマーケティングでもまったく同じです。

最初の一枚に、完璧すぎる宣材写真をドーンと置くのも良いのですが、あえて

  • 作業中のラフな一枚
  • 制作の裏側の写真
  • 試行錯誤している途中の風景

こういった写真を先に見せた上で、次に

  • 完成品のきれいな写真
  • ビフォーアフター
  • お客さんの声とセットの写真

などを出していくと、ストーリーの中で価値が伝わりやすくなります。

最初に少し素朴な一面を見せて、後からクオリティの高い一面を出す。

この順番を意識するだけでも、写真とコピーの組み合わせが強くなります。

ツンデレは、相手への敬意があってこそ成立する

ここで一つだけ大事な前提があります。

ツンの部分を勘違いすると、ただの感じが悪い人になってしまうということです。

ビジネスで使うツンは、相手を傷つけるためのものではありません。

相手をちゃんと信頼しているからこそ、本音や厳しい事実も伝えるというスタンスです。

だからこそ、ツンを使うときほど

  • 相手の状況をちゃんと理解しているか
  • 相手の未来にとって本当に必要な一言かどうか
  • その後に、ちゃんとデレのフォローが用意されているか

ここは丁寧に考える必要があります。

ツンだけで終わるのはただの攻撃です。

ツンとデレがセットになって、初めて信頼につながります。

今日から試せるゲインロスのちょい足しポイント

いきなり大きく変えなくても、まずは次のあたりから試してみてください。

  • プロフィール文に、少しだけ欠点や過去の失敗談を入れてみる
  • 実績を語る前に、そこにたどり着くまでの葛藤を一つ添えてみる
  • サービス説明で、できることだけでなく、あえてできないことも書いてみる

これだけでも、読み手の印象はかなり変わります。

完璧な人よりも、少し不器用だけど本音で話してくれる人の方が信頼できる。

多くの人が、無意識にこう感じているからです。

だからこそ、盛るよりも、ギャップをデザインする。

ここを意識していくと、広告も文章も写真も、じわじわ効いてくるものになっていきます。

ではまた。

P.S.

ちなみに、冒頭のプリンですが、結局半分こではなく、しっかり七対三くらいの配分になりました。それでもおいしく感じてしまうあたり、ゲインロス効果の威力はなかなか侮れません。


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いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。