意志より「流れ」を味方にする 価値観と特性をエネルギーに変える目標設計

この記事の結論

  • 意志の力だけで自分を変えようとしてもうまくいかないのは、潜在意識とホメオスタシスが「元に戻そう」と働くからです。
  • 自分の価値観と特性に合わない目標は、エネルギーを消耗させるだけで、続けるほどしんどくなりやすいです。
  • 「得意なこと・好きなこと・気づいたらやってしまうこと」を軸に環境や目標を設計すると、頑張らなくてもそっちに流れていく形を作れます。

どうも岩崎です。

気づいたらもう2月ですね。

年始に張り切って買ったノートを開くと、最初の1ページ目だけものすごく意識高いことがびっしり書いてあって、その先はまっさら。そんなノートが、うちの本棚に何冊か並んでいます。

ランニングを始める、早起きする、撮影のポートフォリオを整える、メルマガを週◯通にする…。書いているときは本気なんですけど、少し忙しくなった瞬間に、きれいさっぱり記憶から消えていくんですよね。

昔は「自分は意志が弱いんだろうな」と思っていましたが、今はもう少し違う見方をしています。そもそも、意志の力だけで自分をねじ伏せようとする前提自体が、だいぶ無理があるんじゃないか、という感覚です。

意志が弱いのではなく、脳が仕事をしているだけ

よく言われる話ですが、僕たちの行動のほとんどは潜在意識で動いていて、意識でコントロールできる部分はごく一部だと言われています。さらにホメオスタシスという「現状維持のしくみ」が働いていて、変化しようとすると、体も心も元の状態に戻そうとしてきます。

ざっくり言うと、

  • 潜在意識は「今のままが安全」と判断している
  • そこに「今年こそ毎日〇〇するぞ」と上から命令が降ってくる
  • 一時的には頑張れるけど、しばらくすると「いつもの自分」に戻そうとする

という構図です。だから、意志が弱いというより、「脳が仕事をしているだけ」と言った方がしっくりきます。

ここを無視して「根性で上書きしよう」とすると、最初は勢いでいけるんですが、どこかで反動がきます。写真で言うと、腕力だけで三脚もライティングも使わずに、常に手持ちで低速シャッターを切り続けるようなものです。最初の数枚は気合でなんとかなっても、だんだんブレていきます。

価値観と特性を「エネルギー源」にしてしまう

じゃあどうするかというと、僕は「価値観と特性をエネルギー源にする」という発想に切り替えました。簡単に言うと、

  • 頑張らないとできないことではなく
  • 放っておくと勝手にやってしまうこと

を軸にして、目標や環境を組み立てていくイメージです。

例えば僕の場合、数字の管理や細かいタスク管理はあまり得意ではありません。でも、

  • 写真やビジュアルの構図を考える
  • 人のストーリーを聞いて整理する
  • それを図や言葉にして伝える

こういうことは、気づいたらやっています。疲れるどころか、やっているうちに目が覚めてくるタイプの作業です。

なので、目標を決める時も、

  • 「毎月レポートを提出する」ではなく「毎月、お客さんの変化を図解して共有する」
  • 「毎日SNS更新」ではなく「その日の気づきを1枚の写真と一緒に残す」

みたいに、自分の価値観と特性に寄せた形にしていきます。やることの名前は似ていても、「どこにエネルギーが乗るか」が変わるだけで、続けやすさがまったく違ってきます。

フローに乗るために「環境側」をいじる

もう一つ意識しているのは、決意よりも環境をいじることです。特性をエネルギーに変えるという話ともつながるのですが、フローに入りやすい条件は人によって違います。

例えば、

  • 朝一番の静かな時間帯が一番集中できる人
  • 夜カフェで多少ざわざわしている方が、逆に進む人
  • 1人よりも、誰かと一緒に作業している方がはかどる人

こういう「自分が勝手にフローに入りやすい条件」をリストアップしておいて、そこに目標を乗せていくイメージです。

写真やビジュアルマーケティングの仕事で言えば、

  • 午前中は撮影やクリエイティブ系の作業を集中して入れる
  • 午後の「電池が切れかけている時間」は、ルーティン作業や移動に当てる
  • オンライン打ち合わせは、自分が一番テンションを上げやすい時間帯に固める

といった形で、スケジュールそのものをフローに寄せていきます。目標を変える前に、「目標が自然に動きやすいステージを作る」という感じです。

今日やってみてほしい「フロー条件」のメモ

ここまで読むと少し大掛かりに感じるかもしれませんが、最初の一歩は小さくて大丈夫です。おすすめは、ノートの片隅でもスマホのメモでもいいので、次の一行を書いてみることです。

「自分が一番フローに入りやすい時間帯・場所・作業は何か?」を3つだけ書き出してみる。

例えば、

  • 朝のカフェで、コーヒーを飲みながら企画を考える時間
  • 午後の移動時間に、歩きながらアイデアをメモする時間
  • 夜、家族が寝静まったあとの30分で写真をセレクトする時間

こんな感じで大丈夫です。ここが分かってくると、目標を「気合でやること」から「フローに乗せること」に変えやすくなります。

明日は、この価値観と特性を、コアやブランドの設計とどうつないでいくか、という話をしていきます。

ではまた。

P.S.

フローの話をしながらこんなことを言うのもアレなんですが、僕は「朝活で人生変えよう」系の本を読んで、何度も早起きチャレンジに失敗してきました。張り切って5時に目覚ましをかけて、見事に二度寝して8時に起きるやつです。最近はもう開き直って、午前中はゆるくスタートして、午後から急にギアが入る自分のリズムを前提に組み立てています。理想の自分より、現実の自分に合わせた方が、結果的にうまく回るものですね。


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いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。