続ける力は、気合いだけではないのかもしれません。健康行動を支える脳と仕組みの話

この記事の要点

  • 健康的な行動を続ける力には、脳の前頭極の構造が関係している可能性があります。
  • ただし、個別化フィードバックがあると、その差を埋められる可能性も示されました。
  • 私は専門家として断定する立場ではありませんが、続ける力は意思だけでなく、仕組みでも支えられるのだと感じます。

どうも岩崎です。

健康の話になると、最後はだいたい同じ言葉に行き着くんですよね。ちゃんと続けましょう、と。これは正しいんです。でも、正しいからこそ、ちょっと雑でもあるわけです。続けられたら苦労しないよ、と思う人の方が多いと思います。

野菜を食べよう。食べすぎないようにしよう。記録しよう。わかっている。でも続かない。そうなると、多くの人は自分の意思が弱いせいだと思ってしまうんですね。私も、そういう見方をしがちです。

でも最近の研究を見ていると、続ける力って、気合いだけの話ではないのかもしれない。そんなふうに思わされました。

続けられる人と続かない人。その差は、意思だけではないのかもしれません

東北大学の研究グループは、平均21歳の健康な大学生約50名を対象に、27日間、毎日食事日記を記録してもらう実験を行ったそうです。参加者は二つのグループに分けられ、一方には今の食生活の特徴や健康リスクについての個別化フィードバックが与えられ、もう一方には一般的な栄養情報のみが与えられました。

その結果、個別化フィードバックがあったグループの方が、食事日記の提出回数が多く、栄養摂取の改善だけでなく、ウェルビーイングの向上も見られたと報告されています。

ここで面白いのは、単に知識を与えるだけではなく、自分に合わせた返答や振り返りがあることで、続けやすさが変わっていた点ですね。つまり、続ける力は本人の中だけにあるものではなく、外からどう支えられるかにも左右されるのかもしれないわけです。

脳の前頭極は、続ける力に関係している可能性があるそうです

さらに研究では、脳画像の分析から、前頭極の構造が優れている参加者ほど、食事日記を継続する傾向が見られたとされています。前頭極というのは、意思決定や計画、将来を見通して行動することに関わるとされる領域です。

ただ、私はここを、脳の構造で全部決まる、と読むべきではないと思っています。専門家として断定する立場ではありませんし、脳の特徴だけで人を固定するような見方は危ないからです。むしろ今回の研究で印象的なのは、その個人差がありそうな部分に対しても、個別化フィードバックが入ることで継続が後押しされた、という点なんですね。

つまり、もし続けることが苦手だとしても、それを性格や根性の問題だけにしなくていいのかもしれない。脳の個人差はあるとしても、支え方や仕組みで、その差を埋められる可能性がある。私はそこに、この研究の希望を感じました。

続ける力は、才能ではなく環境設計でも支えられるのかもしれません

私はこういう研究を見ると、やっぱり人は自分を責めすぎるんだなと思うんですね。続かないと、意識が低いとか、やる気が足りないとか、そっちに話が寄りがちです。でも本当は、続けにくい設計の中で頑張っているだけかもしれない。

食事でも、運動でも、記録でもそうです。見る人がいない。返ってくる言葉がない。変化が見えない。これでは、人は続きにくいわけです。逆に、少しでも自分向けのフィードバックがあり、今の状態がわかり、次に何をしたらいいかが見えると、行動は続けやすくなるのかもしれません。

だから私は、この研究を、脳の構造の話としてだけではなく、環境設計の話として読みたいんですね。続けられる人をうらやむのではなく、続けやすい仕組みを作る。その方が、ずっと現実的だと思うわけです。

AIやアプリは、続ける力の外付け装置になるのかもしれません

この研究を日常に引き寄せて考えると、今は使える手段がかなり増えています。食事記録アプリ、体調管理アプリ、スマートウォッチ、そしてAIです。そういうものをうまく使えば、自分一人で気合いで何とかするより、ずっと続けやすくなるかもしれません。

たとえば、その日食べたものを記録して、AIに、今日の食事はどうだったか、明日はどこを少し直せばいいか、と聞いてみる。そういう小さなフィードバックでも、行動の持続を支える力にはなりそうです。

もちろん、AIが全部正しいわけではないですし、医療判断を置き換えるものでもありません。ただ、続けるための伴走者として使う、という見方はかなり相性がいい気がします。

だから、今日のテーマで私が言いたいのは、これですね。

健康的な行動が続くかどうかは、意思の強さだけで決まるわけではないのかもしれない。脳の個人差はあるとしても、適切なフィードバックや仕組みがあれば、その差を埋められる可能性がある。

続けられないことを、自分の欠点にしすぎない。まずは、続けやすい仕組みがあるかどうかを見直してみる。その視点の方が、ずっと前向きで現実的だと思うわけです。

よくある質問

続ける力は脳の構造で決まるのですか?

そこまで単純には言えません。研究では前頭極の構造との関連が示されましたが、個別化フィードバックによって継続が促された点も重要です。

個別化フィードバックとは何ですか?

自分の食生活や状態に合わせて返ってくる具体的な振り返りや助言のことです。一般論よりも、自分ごととして受け取りやすいのが特徴です。

今日から何を始めればよいですか?

食事や睡眠など、まず一つだけ記録を始めてみるのがよいと思います。そして、その記録に対して振り返りやフィードバックを返してくれる仕組みを一つ持つと続けやすくなります。

P.S.

続けるって、立派な人だけができることみたいに見える時があるんですよね。でも本当は、続けられる人が偉いというより、続けやすい設計の中にいることの方が大きいのかもしれません。私はそっちの見方の方が、人にやさしいと思うわけです。

参考


いわさき写真教室をもっと見る

購読すると最新の投稿がメールで送信されます。

いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。