この記事の結論
- ブログやSNS、広告でどれだけ人を集めても、「お金をいただく場所=レジ(ランディングページ)」がないと、ほとんどが素通りしてしまう。
- ホームページ全体を見せるのではなく、「1つのオファーに絞ったレジ」にまっすぐ案内する導線を作ることで、小さなビジネスほど楽になる。
- 完ぺきな1枚を外注で作るより、自分で触れて、自分で育てていけるランディングページを1枚持つ方が、長い目で見ると圧倒的にコスパが良い。
どうも岩崎です。
ここ数年、いろんなスモールビジネスの相談を聞いてきましたが、ほぼ毎回と言っていいほど出てくるのが、こんな話です。
「ブログは書いているんです」「インスタも毎日投稿してます」「Facebook広告も回してみました」
発信の量だけ見れば、私なんかよりよほど頑張っているわけです。でも、売上や申込みの話になると、急にトーンが下がる。
詳しく見ていくと、原因はだいたい同じです。レジがない。もしくは、レジまでが遠すぎる。つまり、ランディングページがないか、あっても「迷路型」になっている状態なんですよね。

レジのないスーパーで、どうやってお会計しますか?
イメージしやすくするために、リアルなお店で考えてみます。
例えば、おしゃれなスーパーがあったとします。照明もきれいで、棚のレイアウトも完ぺき。試食もあって、テンションが上がる。
ただ、店内を一周してもレジが見当たらない。店員さんに聞いたら、こう言われます。
「お会計はですね、あちらのエレベーターで3階に上がっていただいて、右に曲がって、奥の通路を進んで、その先の別館の2階にレジがあります」
たぶん、多くの人はそのままカゴを戻して帰りますよね。私なら余裕で帰ります。買い物をしに来たのか、探検をしに来たのか分からないからです。
ウェブ集客でよく見かけるのは、まさにこれと同じ状態です。
- SNS → プロフィールページ → サービス一覧 → 問い合わせフォーム
- ブログ記事 → トップページ → 会社概要 → サービス紹介 → メールでお問い合わせ
たどり着けなくはない。でも、途中で心が折れる導線。レジが遠いスーパーです。
ウェブには「人を集める場所」と「お会計する場所」がいる
ここで整理しておきたいのは、役割の分け方です。
- ブログ・SNS・YouTube → 人を集めて、世界観や人柄を伝える場所。
- ランディングページ → 1つのオファーに絞って、お会計まで案内する場所。
多くの人がしんどくなるのは、この2つを1ページで全部やろうとするからです。プロフィールも、活動実績も、商品ラインナップも、日記も、全部のせ。結果、読めば読むほど「この人は結局、何をお願いできる人なんだろう?」と分からなくなっていきます。
ランディングページは、もっと割り切っていいと私は思っています。
- 誰に向けたオファーなのか。
- 何を受け取れるのか。
- いくらで、どうやって申し込むのか。
これだけが迷わず伝われば、とりあえずレジとしては仕事をしてくれます。デザインが多少野暮ったくても、文章がちょっと不器用でも、レジとして機能していればOKです。
ブログやメルマガが報われないのは、文章力のせいじゃない
「ブログから全然申込みが来ないんです」と言われたとき、昔の私は「じゃあタイトルの付け方ですかね」とか「導入文をこうしましょう」とか、文章の話をしていました。
でも実際には、どれだけ良い記事でも、飛び先がレジになっていなければ、お店の前を素通りされているのと同じなんですよね。
記事の最後にあるのが、
- トップページへのリンクだけ。
- 名刺代わりの自己紹介ページ。
- リンクがたくさん並んだリンク集。
これだと、読者の心の中では「いい話だったなあ」で終わります。感想文で終わってしまう。せっかく温まった気持ちが、「じゃあ、申し込んでみようか」まで届かないわけです。
文章力の前に、「この内容に興味を持った人を、どのレジに連れていきたいのか」を決めておく必要があります。
SNSや広告は呼び込み係。本番はレジでのひと言
写真やビジュアルの仕事をしていると、どうしてもSNSの見栄えに気を取られがちです。私も昔、インスタのグリッドをきれいにそろえることだけに魂を燃やしていました。
もちろん見た目は大事です。でも、SNSや広告はあくまで呼び込み係です。
- 呼び込み係 → 「ちょっと覗いてみようかな」と思ってもらう役。
- レジ(ランディングページ) → 「じゃあ、お願いしてみようかな」を決めてもらう役。
この役割が頭の中で分かれていると、やることもシンプルになります。
- 今日はレジに人を連れてくる投稿をする日。
- 今日はレジそのものを1か所だけ修正する日。
発信と改善を、分けて考えられるようになるんですね。
今日やってみてほしい「レジ導線チェック」
とはいえ、「じゃあ明日から完ぺきなLPを作ろう」となると、一気にハードルが上がります。なので初日は、こんな感じのメモを書くだけで十分です。
- 今、お客さんが一番よく見ている入り口(SNS、ブログ記事、チラシなど)を書き出す。
- そこから「申し込み完了」までに、何ページまたぐか矢印でつないでみる。
- 自分で見て「ここで面倒になりそうだな」と思う場所に丸を付ける。
やってみると、「あ、自分でも途中で帰りたくなる導線になってるな」と笑えてくるはずです。そこが、これから1か月かけて少しずつ手を入れていく候補になります。
明日は、このレジの前提となる「そもそも何を売るページにするのか」という話、フロントエンドの設計について掘り下げていきます。
ではまた。
P.S.
昔、商店街のイベントで物販ブースを出したときに、レジ代わりのテーブルを「邪魔にならないように」と一番奥に下げて置いたことがあります。結果どうなったかというと、お客さんが商品を手に持ったままキョロキョロして、最終的に私のところまでたどり着けず、そっと棚に戻して去っていくという地味に悲しい光景が続きました。あのとき「会計はここです」と一言書いた札を前に出しておくだけで、どれだけ変わったかなと今でも思います。ウェブのランディングページも同じで、「申し込みはこちら」が奥に引っ込んでいると、あの商店街の記憶がよみがえってきますね。
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