行動力がある人ほど陥る、根性頼みの落とし穴

この記事の要点

  • 気合いで動けること自体は強みですが、それを常用すると長期では摩耗しやすくなります。
  • 短期で乗り切る力と、長く続けられる力は別物です。
  • 起業や集客では、根性よりも、無理なく続く設計の方が結果として強くなります。

どうも岩崎です。

この前、少し遅い時間に帰ってきた日に、なぜか急にいろいろ片づけたくなったんですね。

机の上も整理して、返事もして、明日の準備もして、ついでに気になっていた作業も少し進めておこうかなと思ったわけです。こういう時って、不思議と燃えるんですよね。今の私なら何でもできる気がする、みたいな感じです。

でも、こういう日の翌日って、だいたい少し重いんです。昨日あんなにやる気があったのに、今日はなんでこんなに鈍いんだろう。昨日はできたのに、なんで今日は進まないんだろう。真面目な人ほど、ここで自分を責めがちなんですね。

ただ、私はこれ、意志が弱いとか根性がないとか、そういう話ではないことが多いと思っています。単純に、気合いで回すやり方には限界があるだけなんです。

今日は、その話です。気合いで動ける人ほど、どこかで止まります、という話ですね。

気合いで動ける人は、最初はかなり強いです

まず最初に言っておきたいのは、気合いで動けること自体は悪いことではないということです。

やると決めたら一気にやる。忙しくても詰め込んで進める。眠くても何とかする。多少しんどくても止まらない。こういう力って、短期ではかなり強いんですね。

締切がある。今週を乗り切らないといけない。とにかく一回形にしないといけない。こういう場面では、本当に役に立ちます。だから厄介なんです。短期ではうまくいってしまうからです。

人は、一度うまくいった方法を正解だと思いやすいんですね。頑張ればできる。やる気さえ出せば進む。結局最後は根性だ。こういう考えに寄りやすくなるわけです。

でも、ここに落とし穴があります。気合いで動く方法は、瞬発力はあるんですが、持久力がないんです。

短期で走れることと、長く続けられることは別です

ここはかなり大事です。

短期で頑張れる人は多いです。よしやるぞと決めて、数日とか数週間なら一気に走れる。これは立派ですし、実際に結果も出やすいです。でも、ビジネスって短距離走じゃないんですよね。

ブログも、SNSも、広告改善も、商品づくりも、売れる導線の見直しも、全部一回で終わる話ではありません。何ヶ月も、何年も付き合うものです。だから必要なのは、短期の突破力だけではなく、止まりにくさなんですね。

比較するとわかりやすいです。

  • 短期で気合いを入れて一気に走る人
  • 無理なく続けられる形を作る人

最初は前者の方が勢いがあるように見えます。でも、長くなると後者の方が強いんですね。なぜなら、止まりにくいからです。

起業は短期バイトではありません。今日だけ頑張れば終わりでもないし、今月だけ乗り切ればいいわけでもない。来月もあるし、半年後も一年後もある。その前提で考えると、気合いだけで回すやり方は、だんだん苦しくなるわけです。

気合いで回すやり方は、静かに摩耗します

ここが怖いところなんですね。

気合いで回していると、ある日いきなり倒れるというより、少しずつ削れていくことが多いです。何となく重い。何となく着手が遅れる。何となく前ほど楽しくない。こういう感じで、静かに摩耗していくんですね。

しかも、気合いで動ける人ほど、自分の摩耗に気づきにくいです。少し無理しても形にできてしまうからです。多少疲れていても出せてしまう。本当はきついのに、外からは普通に見える。だから、自分でもまだいけると思ってしまうわけです。

でも実際には、少しずつ判断も鈍るし、雑にもなるし、面倒くささも増えていきます。そして、それをまた気合いで埋めようとする。すると、さらに削れる。この繰り返しになるんですね。

私はこれ、アクセルしかない車みたいなものだと思っています。踏めば速いです。でも、曲がれないし、長く走れないし、最後は危ないんですね。

能力がある人ほど、無理が効いてしまうので危ないです

これも、かなりあります。

気合いで何とかできる人って、もともと能力が低いわけではないことが多いんですね。むしろ逆で、処理能力がある。責任感もある。何とか形にできる。だから余計に、無理が効いてしまうわけです。

少し無理してもこなせる。寝る時間を削っても何とかなる。気分が乗った日にまとめて進めれば帳尻が合う。こういう経験を重ねると、それが自分の通常運転になってしまいやすいんです。

でも、何とかなることと、それがずっと正しいことは別ですよね。一時的に成立するやり方と、長期で回るやり方は違います。ここを混ぜると危ないです。

比較すると見えやすいです。

  • 無理をしても何とかなる人
  • 無理をしなくても回る形を作る人

長く強いのは、やっぱり後者なんですね。能力の問題というより、運転方法の問題なんです。

起業や集客で本当に必要なのは、根性を常用しない設計です

ここが今日のかなり重要なところです。

気合いは大事です。ここぞという時に踏ん張る力は必要です。ただ、それを平常運転にしてはいけないということなんですね。非常用の力を、標準装備にしてしまうと壊れます。

起業や集客では、自分で自分を動かし続ける必要があります。誰かが毎朝タスクを渡してくれるわけでもないし、横に上司がいて管理してくれるわけでもない。だからこそ、毎回気合い頼みにしてしまうと、かなり不安定なんです。

必要なのは、気合いがなくてもある程度進む形ですね。たとえば、作業する時間を先に決めておく。ネタ出しと実作業を分ける。すぐ着手できるように準備しておく。毎日ではなくても続く単位にする。こういう地味な設計の方が、結局は長く効きます。

派手さはないです。でも、商売って本来そういうものなんですね。ホームランを毎回狙うより、ちゃんと出塁し続ける方が強い。集客も同じで、たまたま三日続くより、無理なく半年続く方がずっと価値があります。

頑張れる自分を評価しすぎると、続けられる自分を育てにくくなります

真面目な人ほど、ここにハマりやすいんですね。

しんどいのにやった。眠いのにやった。疲れているのにやった。もちろん、それ自体は立派ですし、尊いことです。でも、それを高く評価しすぎると、無理をしないで続けられる形の価値を見落としやすくなります。

本当は、無理ができることより、無理をしなくても進めることの方がずっと価値があります。なぜなら、事業は継続でしか大きくならないからです。売上も、発信も、広告も、改善も、お客さんとの信頼も、全部積み重ねなんですね。

だから私は、根性を増やすことより、根性を常用しなくても進む形を作ることの方が大事だと思っています。無理をしない。でも止まらない。この状態の方が、結局はいちばん強いわけです。

前より動けないと感じる時は、自分ではなくやり方を疑った方がいいです

もし最近、少し重いなとか、前ほど動けないなとか、やるべきことはわかっているのに体が進まないなと感じているなら、私はまずここを見た方がいいと思います。

今のやり方は、追い込み前提になっていないか。毎回、締切直前の力に頼っていないか。無理しないと回らない形になっていないか。ここですね。

動けなくなったのは、根性がなくなったからとは限りません。単純に、運転方法が雑だっただけかもしれないんです。だったら、自分を責めるより、設計を見直した方が早いわけです。

私はこれ、かなり大事だと思っています。ビジネスでは、強い一日より、崩れない一週間。崩れない一週間より、続く一か月。その方が結果につながりやすいからです。

気合いで動けることは強みですが、それだけで回すと止まります

気合いで動けること自体は、強みです。短期では本当に役立ちます。ただ、そのやり方だけで起業や集客を回そうとすると、どこかで摩耗します。短期で頑張れることと、長く続けられることは別です。起業は短期バイトではないので、必要なのは根性を増やすことではなく、根性を常用しなくても進む形にすることなんですね。

次回は、その流れで、苦手なやり方を続けるほど、自分が嫌いになります、という話に入っていきます。

よくある質問

気合いで頑張れることは悪いことですか?

悪いことではありません。短期ではかなり強い力です。ただし、それを平常運転にしてしまうと、長期では摩耗しやすくなるので、常用しない前提で使う方が良いと私は考えています。

なぜ真面目な人ほど止まりやすいのですか?

責任感が強く、無理が効いてしまうからです。短期では何とか形にできるぶん、自分の摩耗に気づきにくく、無理な運転を続けてしまいやすいんですね。

何から見直せばよいですか?

まずは、今のやり方が追い込み前提になっていないかを見ることですね。毎回気合いが必要な形になっているなら、作業導線や単位の設計を軽くするところから見直すのが良いと思います。

P.S.

夜に急にやる気が出る時ってありますよね。あの時の私は、だいたい世界を変えられる気でいるんですが、翌朝になると昨夜の私は誰だったんだろうと思うことがよくあります。昔より少しだけマシになったのは、夜の自分をあまり信用しすぎなくなったことですね。勢いは大事なんですが、使いどころを間違えると、なかなか危険です。

いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。