ランディングページ健康診断で「どこが悪いのか」をハッキリさせる

この記事の結論

  • 「ランディングページがイマイチ」の原因は、感覚ではなく数字で特定しないと、いつまでも的外れな改修になりやすい。
  • 最低限見るべきなのは、フロントエンドの申し込み率・成約率・ストック(見込み客リスト数)・ABテストの有無という4つの観点。
  • 完璧な分析よりも、「とりあえずここが弱い」と言えるレベルまで健康診断することで、次の一手が具体的になる。

どうも岩崎です。

ランディングページを見直したい、という相談をいただくとき、よく聞く言葉があります。

「なんか、反応が悪い気がするんですよね。」

気持ちはすごく分かります。私も昔は「なんとなく」で判断して、ファーストビューを変えたり、ボタンの色を変えたり、写真を差し替えたりしていました。ただ、そのほとんどは、後から振り返ると「勘でいじっただけ」なんですよね。

そこで今日は、病院の健康診断のように、ランディングページにも「最低限ここだけは見ておこう」という診断ポイントを整理しておきたいと思います。

なぜランディングページにも「健康診断」が必要なのか

人の体と同じで、「なんとなくだるい」を放置していると、どこが悪いのか分からないまま時間だけが過ぎていきます。ランディングページも同じで、「なんとなく反応が悪い」のままだと、手当てのしようがありません。

例えば、

  • そもそもページまで人が来ていないのか。
  • ページまでは来ているけれど、申し込みフォームまでは進んでいないのか。
  • 申し込みまではしてくれるけれど、その先の成約でつまずいているのか。

この3つでは、やるべきことがまったく違いますよね。でも、数字を見ていないと、全部ひとまとめに「LPが弱い」で片付いてしまいます。

なのでまずは、「どこが悪いのか」をざっくり特定するための健康診断をしていきます。

チェック1:フロントエンドの申し込み率・成約率

一番分かりやすいのは、フロントエンドの数字です。ここでは細かい用語よりも、次の2つだけ押さえれば十分です。

  • 申し込み率:ランディングページを見た人のうち、「申し込みボタンを押してくれた人」の割合。
  • 成約率:フロントエンドの説明を聞いたり、メールで案内したあとに、実際に購入・参加してくれた人の割合。

極端な例ですが、

  • 申し込み率は高いのに、成約率が低い。
  • 申し込み率がそもそも低い。

この2つでは、原因が違います。

前者は、「LPの内容は魅力的で、話は聞いてもらえている。でも、その後のオファー設計や説明のしかたでつまずいている」可能性が高いです。後者は、「LPの入り口(ビジュアルやコピー)で興味を持ってもらえていない」可能性が高い。

どちらも「LPの改善が必要」ではあるのですが、触るべき場所が違うので、まずはこの2つをざっくりでも把握しておくと、次の一手が決めやすくなります。

チェック2:最低限ほしい見込み客のストック数

健康診断でいうと「体重」や「血圧」にあたるのが、見込み客のストック量です。メルマガ読者、LINEの友だち、過去にフロントエンドに申し込んでくれた方のリストなど、いわゆる「これから関係を育てていける人」の人数ですね。

ここでざっくりでいいので、こんなふうに考えてみます。

  • 今のフロントエンドの成約率だと、月に何件くらい成約があればうれしいか。
  • その件数をつくるには、どのくらいの見込み客が必要そうか。
  • 今のリスト数と比べて、足りているのか、足りていないのか。

もちろん、これはかなりざっくりの計算です。ただ、「なんとなく少ない気がする」から一歩進んで、「今のリスト数だと、そもそもこの売上は見込みづらいよね」と現実を見るのは、とても大事な作業です。

逆に言うと、

リストが少ないのに、LPだけをいじり倒しても、母数が足りないので変化が見えづらい。

こういうこともよく起こります。体重を測らずに「なんとなく太った気がする」と言っているのと、少し似ていますね。

チェック3:ABテストの「仕組み」があるかどうか

次に見るのは、「テストのしやすさ」です。ABテストと聞くと難しく感じるかもしれませんが、ここでは細かいツールの話ではなく、

  • ファーストビューのパターンを2つ用意しているか。
  • ヘッドラインの言い方を変えた案をいつでも試せる状態になっているか。
  • 申し込みボタンのテキストや配置を変えた履歴を残しているか。

このくらいのイメージで十分です。

「前より良くなった気がする」ではなく、「このパターンにしたら申し込み率が2%から4%になった」のように、比較できる形にしておく。これができているだけで、LP改善の精度が一気に変わります。

逆に言うと、

毎回「全部作り直す」スタイルだと、どこが良かったのか悪かったのか分からないまま、いつまでもゼロからのやり直しになります。

チェック4:施策を増やしすぎて迷子になっていないか

「成果が出ないときの施策を100通り用意しているか?」というチェックリストもありますが、私の経験では、施策を増やしすぎると、逆に迷子になりがちです。

大事なのは、思いついた施策の数ではなく、

  • どの数字を良くしたくて、そのために何を試したのか。
  • やってみた結果、その数字はどう変わったのか。
  • その結果から、次は何をやめて、何を続けるのか。

この「3点セット」が残っているかどうかです。

私は、LPごとに簡単なメモを残すようにしています。

  • 2026年2月:ヘッドラインを◯◯から◯◯に変更 → 申し込み率が少し改善。
  • 2026年3月:ファーストビューの写真を差し替え → セッション数は変わらず、申し込み率が低下。

こんなメモでも、あとから見返すと「この方向性はうまくいった」「これはやめよう」が分かります。100個の施策より、「やってみたことと、その結果がひと目で分かる1枚のメモ」の方が、よほど役に立ちます。

今日やってみるミニ健康診断チェックリスト

いきなり全部を完璧にやろうとすると疲れてしまうので、今日は次の5つだけ書き出してみてください。

  • 直近30日で、ランディングページの訪問数はどのくらいか。
  • そのうち、フロントエンドの申し込みをしてくれた人の人数と割合はどのくらいか。
  • 申し込み後、実際に成約した人の人数と割合はどのくらいか。
  • 現時点での見込み客リスト(メルマガ・LINEなど)の人数。
  • 直近でLPに加えた変更と、その結果どうなったかを1行メモ。

この5つが分かるだけでも、「なんか反応が悪い気がする」から、「この辺りが弱そうだから、次はここを触ろう」に変わります。

明日は、この健康診断を踏まえて、「ランディングページで必要な2つのスキル」を整理していきます。書く力と形にする力を、どうやって自分の味方にしていくか、という話ですね。

ではまた。

P.S.

人の健康診断票はちゃんと読むのに、自分のランディングページの数字は平気で半年くらい放置していた時期があります。久しぶりに管理画面を開いたら、グラフが水平線みたいになっていて、「これはこれで安定していると言えなくもないな…」と、よく分からないポジティブ解釈をしたことがあります。安定ではなく、ただ止まっていただけですね。


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いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。