ランディングページに必要な2つの力 「書く」と「形にする」を分けて考える

この記事の結論

  • ランディングページには「書くスキル」と「形にするスキル」という、性質の違う二つの力が必要になる。
  • どちらか一方だけを鍛えると「文章は良いのに形にできない」「見た目はきれいなのに中身が弱い」というズレが起きやすい。
  • 最初は自分のビジネスに合う方を軸にしつつ、もう一方を「最低限動かせるレベル」まで引き上げるのが、スモールビジネスには現実的な戦い方になる。

どうも岩崎です。

ランディングページがうまくいかない相談を受けるとき、よく出てくるのがこの二つです。「文章が全然浮かばない」「ツールを開いた瞬間に固まる」。どちらも気持ちはよく分かりますし、昔の私もだいたいここで止まっていました。

今日は、ランディングページに必要な二つのスキル、「書く」と「形にする」を一度切り分けて考えてみます。どちらも大事ですが、同時にやろうとすると一気にハードルが上がるので、一旦分解してしまった方がラクなんですね。

ランディングページには二つのスキルがある

ランディングページの相談を受けるとき、私はまずこのように整理します。

  • 書くスキル:誰に、何を、どういう順番で伝えるかを組み立てる力。
  • 形にするスキル:その内容を、ページとして見やすく配置し、必要な場所にボタンやフォームを置く力。

前者はコピーライティングや構成の話。後者は、ノーコードツールの操作や、画像・余白・見出しの置き方の話です。

どちらも「センスがないから無理」と思われがちですが、実際にはそんなことはなくて、最低限の型さえ押さえてしまえば、あとは回数で整っていきます。ただ、性質が違うので、「今どっちでつまずいているのか」を自覚しておかないと、気合だけ空回りするんですよね。

片方だけ強いと、こういうズレが起きる

よくあるパターンを二つだけ挙げてみます。

  • 書く方は得意だけど、形にするのが苦手なパターン。

文章はしっかり書けるし、ストーリーも組める。でも、ページになると一気に読みにくくなるケースです。理由はシンプルで、「行間が詰まりすぎ」「見出しが少ない」「ボタンが遠い」。内容は良いのに、見た目と導線で損をしてしまっている状態です。

  • 形にするのは得意だけど、書く方が弱いパターン。

デザインやツールの操作は慣れているので、見た目はそれっぽくできます。ただ、肝心の中身が「ふわっとしていて、誰に向けているか分からない」「良いことは書いてあるけど、読み終わっても申し込む理由がよく分からない」。テンプレートをなぞるだけだと、ここにハマりやすいです。

どちらももったいないですよね。せっかく時間をかけているのに、「強いところ」と「足りないところ」がうまく噛み合っていないだけ、ということが多いです。

まずは「どっち側の人間か」を決めてしまう

では、どうしたらいいのか。私はいつも、クライアントさんにこう聞きます。

「正直なところで、書くのと形にするの、どっちの方がまだマシですか?」

得意かどうかではなく、「まだマシな方」を決めてしまうのがポイントです。写真で言えば、「撮る方が好きか」「レタッチして仕上げる方が好きか」を先に決めるイメージですね。

例えば、

  • 文章を書くのはわりと好きだし、日記やブログは続けられる → 書く側を軸にする。
  • 文章は短めが多いけど、Canvaやノーコードツールを触るのは嫌いじゃない → 形にする側を軸にする。

こうやって、自分が立つポジションを一度決めてしまうと、次の方針が整理しやすくなります。

書く側を軸にするなら、「最低限のブロック構成」と「ボタン配置の型」だけ覚えて、あとは文章づくりに集中する。形にする側を軸にするなら、「誰に・何を・なぜ今なのか」の三つだけは、毎回メモを作ってからページを組む。そんな分担の仕方です。

二つのスキルを、無理なく育てる練習法

両方をいきなり完璧に、と思うとしんどくなるので、私はこんな感じで地道に育てていくのがおすすめだと思っています。

  • 書くスキル:まずは「フロントエンド1つぶんの骨組み」だけを何パターンか書いてみる。見出しと箇条書きだけでOK。本文はあとで足せます。
  • 形にするスキル:すでに世の中にあるランディングページを1つ選んで、「ブロックの配置だけ」を真似してみる。テキストは自分の内容に差し替えながら、段落とボタンの距離感を体で覚えます。

このとき大事なのは、「一気に本番を完成させようとしない」ことです。いきなり全部やろうとすると、書くのも形にするのも同時に考えなきゃいけなくなって、ページを開いた瞬間に固まります。

そうではなくて、

  • 今日は骨組みだけ。
  • 明日は骨組みの中の一ブロックだけ本文を書く。
  • 週末に、それをページに並べてみる。

このくらい細かく分けてしまった方が、確実に進みます。ビジュアルの仕事も同じで、一気に完成を目指すより、「構図だけ決める日」「光だけ試す日」と分けた方が、結果的にいいものが残りやすいですよね。

DIYでやるなら「そこそこ」で十分戦える

最後に、スモールビジネスでDIYを前提にするなら、二つのスキルに対して、こんなイメージを持っておくと気がラクです。

  • 書くスキル:自分の言葉で、相手の顔を思い浮かべながら書けるレベル。小説家レベルは目指さなくていい。
  • 形にするスキル:スマホで読んでも「どこを読めばいいか」「どこを押せばいいか」が迷わないレベル。デザイナーの作品集のような美しさは不要。

この「そこそこ」を自分で作れるようになっておけば、外注するとしても、どこをお願いして、どこは自分で直すのか、判断がしやすくなります。全部丸投げか、全部自分でやるか、の二択ではなく、「土台は自分で作って、より良くしてもらう」という選択肢が持てるのは大きいです。

次回は、この二つのスキルのうち「書く側」にもう少し寄せて、ストーリーで構成を組む話をしていきます。

ではまた。

P.S.

昔、勢いでランディングページを自作したとき、なぜか「お申し込みはこちら」ボタンだけ作るのを忘れていて、「お問い合わせフォームからご連絡ください」と文章だけ書いて公開していました。数日後、自分で読み返して「これ、どうやって申し込めばいいんだろう…」と首をかしげるところまでがワンセットです。今はさすがにボタンだけは、最初に置くようにしています。


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いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。