どうも岩崎です。
ビジネスやってると、ときどき思うんですよね。「あれ、なんでこの人、うちの商品買ってくれたんだろう?」って。スペック的にはもっと安くて良いの、他にもあるはずなのに。
で、逆もあるんですよ。「これ、めちゃくちゃいいのに、なんで全然反応ないんだろう?」って。
その答えって、たいてい「信頼」です。でも、この信頼って曲者で、数値化も見える化もむずかしい。だから、今日はその「見えない信頼をどう可視化するか?」という話をしてみたいと思います。

信頼と信用は、似てるけど違う
まず最初に、「信頼」と「信用」はぜんぜん違うものです。
たとえば、レビューが★4.7だったとしましょう。これは「信用」なんです。数値や評価、見える情報。いわば、通帳の残高とか履歴書の学歴みたいなもの。
でも、「この人、なんか話しやすいなぁ」とか「会ってみたら安心感がある」とか、そういうのは「信頼」。これは感情で感じるもので、言葉や数字では伝えきれないもの。
だから、信頼を得るには、「見えないものを伝える工夫」が必要になるわけです。
信頼はにじみ出るものである
信頼って、「見せる」ものじゃないんですよね。むしろ、「にじみ出る」もの。
たとえば、ある料理人の話ですが、お客さんが食べる皿の裏までちゃんと拭いてから出すらしいんです。お客さんには見えないところなのに。これ、完全に信頼の設計ですよね。
写真もそうです。ピントが合ってるとか、色が鮮やかとかじゃなくて、「この人、誠実そうだな」ってにじみ出る空気があるかどうか。
言葉もそう。「私は誠実です」と書くより、「毎朝7時に届くメルマガを3年間欠かさず送っています」と書いた方が、信頼されます。
RTB(Reason to Believe)って知ってます?
マーケティングでは「RTB(Reason to Believe)」って言葉があります。これは「なぜ信じていいのか、その理由」です。
たとえば、「この黒にんにく、血圧下がります!」だけじゃ弱いんですよ。「◯◯大学との共同研究で、一定の成果が出ている」みたいな背景があると、グッと信頼されます。
でも、大事なのは「納得」です。根拠じゃなくてもいい。たとえば「うちの親も毎日食べてて元気です」って一言の方が、なんかリアルで信じられることもある。
共感こそが信頼の土台
最近、あるお客様の声にこんなものがありました。
「ずっと自分に自信がなかったけど、岩崎さんの写真を見て、『こんな私でもいいかもしれない』と思えたんです」
…いやもう、泣きそうになりました。
これって、技術でも実績でもないんですよ。完全に共感です。「私をわかってくれた」っていう感覚。それがいちばん人を動かす。
小さな約束を守ることが、一番の信頼設計
そして最後に、地味だけどいちばん強いのが「約束を守ること」です。
朝9時に納品しますって言ったら、ちゃんと9時に納品する。返信は翌日までにしますって言ったら、ちゃんと返す。これ、言葉で信頼を得るいちばんの近道。
私はこれを「信用貯金」と呼んでいて、コツコツ毎日積み上げると、どんどんにじみ出る信頼が育っていくんですね。
ビジュアルも言葉も、すべてはこの「約束の積み重ね」なんです。
感情を動かすのは整ってる空気
写真もコピーも、実は同じです。情報じゃなくて、「空気」を伝えてる。
整った構図、自然な表情、余白の安心感、言葉の温度。
こういうものが揃って初めて、「あ、この人なんか信じられそう」って感じてもらえる。
信頼される人、信頼されるサービスって、実は技術や実績よりも、「伝え方」の中にヒントがあるんですよね。
ではまた。
P.S.
昔「納豆が健康にいい」って聞いて、毎朝食べてたんですけど、どうやら私の体質には合ってなかったみたいで。信じてたものが、必ずしも自分に合うとは限らないなぁと痛感しました。信頼って、だからこそ感じるものなんでしょうね。あなたのビジネスでも、伝えたい体温が届きますように。
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