同じストーリーを何度も使う方法 長さと角度を変えればしつこくならない

この記事の結論

  • ストーリーは一度書いて終わりではなく「長さ」と「角度」を変えて何度でも使い回してよい
  • 同じ核となる体験から「ショート版」「ミドル版」「ロング版」の三段階を作っておくと運用が楽になる
  • 媒体ごとに「誰に何を伝えたいか」を変えるだけで、同じ体験でも別の価値として届けられる

どうも岩崎です。

前回では「ストーリーは足す前に削ろう」という話を書きました。
余計な部分を削っていくと、最後に自分の中心軸だけが残る、という話でしたね。

今日はその続きで、

  • 一度整えたストーリーをどうやって使い回していくか
  • 媒体や読み手が変わっても、芯を保ったままアレンジするにはどうしたらいいか

このあたりを、私なりのやり方も含めてまとめてみます。

一つのストーリーを使い回せないと、毎回ゼロからで疲れてしまう

相談を受けていてよく聞くのが、

  • プロフィールを書くたびに、一から話を考えている
  • LPとブログとセールスレターで、全部違うストーリーになっている
  • SNS用にネタを考えるのが毎回しんどい

という声です。

正直に言うと、これは疲れて当然で、
毎回、人生を一から振り返っているようなものだからです。

本当は、

核となるストーリーは一つか二つあればよくて、
あとはそれをどう編集するかの話なんですよね。

今日はその「編集」の中でも、

  • 長さを変える
  • 角度を変える

という二つのやり方にしぼってお話しします。

まずは「一つの核ストーリー」を一本決めておく

前提として必要なのは、核となるストーリーを一本決めておくことです。

ここでいう核ストーリーは、

  • 自分がなぜ今の仕事をしているのか
  • その裏側にどんな体験や気づきがあったのか
  • その結果、どんな人の役に立ちたいと思っているのか

を一つの流れで説明できるものです。

完成度は高くなくていいので、まずは素直に書いてみる。
そしてDAY2でやったように、

  • 関係の薄い時間軸を削る
  • 同じ意味のエピソードをまとめる
  • きれいすぎるオチを少し崩す

という編集を一度かけてみる。

その一本ができたら、今度はそれを土台にして、
長さと角度を変えたバージョンを作っていきます。

長さを変える 三段階のストーリー設計

私はいつも、同じ体験から少なくとも三つの長さのストーリーを用意します。

1 ショート版 ひと言から三行までのミニストーリー

一番短いのは、一行から三行くらいのミニストーリーです。

例えば、

かつて私は、一発逆転を狙っては疲れて終わることを繰り返していました。
積み重ねに振り切ったことで、やっと自分も相手も楽になる仕事の仕方が見えてきました。

このくらいの長さなら、

  • プロフィール欄の一部
  • LPのボックスに入れる一文
  • SNSの投稿冒頭

など、あちこちに貼り付けて使い回せます。

2 ミドル版 数百文字のエピソードとしてのストーリー

次がミドル版です。
これは、ブログの一節やメルマガの導入にちょうどいい長さ。

さっきのショート版を少し膨らませると、

独立したばかりの頃の私は、とにかく短期で結果を出そうとしていました。
すぐに反応が欲しくて、派手なキャンペーンや一発逆転のアイデアばかり追いかけていたんです。
でも、そのたびに疲れ果てて、終わると燃え尽きたような気分になる。
それを何度か繰り返して、ようやく「積み重ねるほうが合っているのかもしれない」と認められました。
発信や仕組みをコツコツ積み上げるように変えてから、やっと自分も相手も楽になる仕事の仕方が見えてきました。

このくらいまで書いておけば、

  • ブログの中で一つの見出しにする
  • セールスレターの途中に挟む
  • セミナーや動画の台本として話す

など、使える場面が一気に増えます。

3 ロング版 じっくり読ませるメインコンテンツ

最後がロング版。
これは、まさに今書いているような「一本の記事」や「Noteの長文」などで使う形です。

ロング版は、ショート版やミドル版の周りに、

  • 当時の心情
  • 具体的なエピソード
  • 今振り返って分かること

を足してあげるイメージです。

大事なのは、最初からロング版だけを作ろうとしないこと。
先にショート版とミドル版を作っておいて、 そこから肉付けしていくほうが、芯がブレにくいです。

角度を変える 誰に向けて話すかを変えるだけで別物になる

長さが決まったら、今度は角度です。

角度とは、

  • 誰に向けて話すか
  • どんな悩みから話を始めるか
  • どんな未来を見せるか

を変えるということです。

例えば、同じ「積み重ねに振り切った経験」の話でも、

  • フリーランス向けなら「売上の波に振り回されない生き方」という角度
  • 経営者向けなら「社員が消耗しない組織づくり」という角度
  • クリエイター向けなら「作品を育てる時間を守る」という角度

で語ることができます。

話している体験はほぼ同じでも、 誰に向けて話すかを変えるだけで、別の価値として伝わるわけです。

媒体ごとに「長さ」と「角度」の組み合わせを決めておく

実務上は、こんな感じで決めておくと楽です。

  • ホームページのプロフィール ミドル版を、自分の仕事全体に向けた角度で
  • LPの冒頭 ショート版を、その商品の悩みに合わせた角度で
  • ブログ記事 ロング版を、読者の具体的な状況に合わせた角度で
  • メルマガ ミドル版を、日常のエピソードとセットで
  • SNS投稿 ショート版を、その日の気づきと組み合わせて

一度「媒体ごとの定番セット」を決めておけば、 毎回ゼロから考える必要がなくなります。

NotebookLMやAIに「長さ違い」「角度違い」を手伝ってもらう

ここでも、AIはかなり相性が良いです。

例えばNotebookLMや他のAIに対して、

  • このストーリーを三行に要約してください
  • 同じ内容を、経営者向けの角度で書き換えてください
  • このエピソードを、健康に悩んでいる人向けに言い換えてください

というお願いをすると、たたき台が一気にそろいます。

もちろん、そのまま使うのではなく、

  • 自分の言い回しに直す
  • 実際のエピソードや数字を足す
  • 自分の中心軸とズレていないか確認する

という「最終調整」は人間側でやる前提です。

それでも、

長さ違いと角度違いのバリエーションを、数分で出してもらえる

というのは、発信のハードルをかなり下げてくれます。

ストーリーは一本決めてから「長さ」と「角度」を変える

今日の話を、改めて整理すると、

  • 毎回ゼロからストーリーを考えるのではなく、核となる一本を先に決める
  • その一本から「ショート版」「ミドル版」「ロング版」の三つの長さを作っておく
  • 誰に向けて、どんな悩みから、どんな未来を見せるかで「角度」を変える
  • 媒体ごとに「長さ×角度」の定番セットを決めておくと運用が楽になる
  • NotebookLMやAIには、長さ違いと角度違いの草案を出してもらう
  • 最後の調整で「自分らしい言葉」と「中心軸とのズレ」をチェックする

ストーリーが苦手な人ほど、

もっと新しい話を考えなきゃ

となりがちですが、実際には、

同じ話を、長さと角度を変えながら、何度も丁寧に伝えていく

というほうが、ブランドとしては安定して伝わっていきます。

明日は、この「長さと角度」の考え方を、 具体的な媒体別にもう少し細かく落としていこうと思うわけです。

ではまた。

P.S.

ここまで「戦略的にストーリーを使い回しましょう」なんて
いかにも賢そうなことを書いてきましたが、
実生活での私は、ただの「同じ話を繰り返すおじさん」になりつつあります。

先日も、スタッフとの飲み会で気持ちよく過去の苦労話をしていたら、
古株のメンバーに、

「岩崎さん、その話、今月だけで3回目です。
しかも今回は『ミドル版』ですね」

と、冷静に分析されてしまいました。

とっさに
「いや、今日は角度を変えて話しているんだよ!」
と反論しようとしましたが、
「いえ、角度もオチも、先週とまったく同じでした」
と返され、ぐうの音も出ませんでした。

ストーリーの使い回しは、あくまで「読み手が違う場所」でやるもの。
同じ相手に何度も擦ると、ただの記憶力が怪しい人になるので、
皆様も(そして私も)くれぐれもご注意ください。


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いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。