ステップメールは「売り込む場所」じゃない 教育動画の余韻をつなぐ装置です

この記事の結論

  • ステップメールやLINEは、売り込みの場ではなく、教育動画で伝えた世界観と前提をじわっと定着させるための場所だと考えた方がうまくいく。
  • やることはざっくり言えば、思い出してもらう・別角度から深掘りする・次の一歩をひとつだけ提案する、この3つだけに絞った方が書く側も読み手もラク。
  • 毎回バラバラのテーマを書くより、同じコアメッセージを角度を変えて繰り返す方が、信頼もLTVも安定し、ファネル全体の手応えが見えやすくなる。

どうも岩崎です。

LINEの通知って、ちょっと油断すると一瞬で溜まりませんか。気づいたら未読が2桁になっていて、その中に自分の公式アカウントの配信も埋もれている、みたいなことがよくあります。送っている側と同じくらい、受け取っている側でもあるわけですね。

だからこそ、ステップメールやLINE配信を考えるときに、「ここで全部決めよう」と気合を入れすぎるとだいたい空回りします。実際のところ、教育動画がメインディッシュだとしたら、ステップメールやLINEは、食後のコーヒーとかデザートに近い役割です。

今日は、教育動画を中心にしたファネルの中で、ステップメールやLINEをどう位置づけるとラクになるか、そのあたりを整理していきます。

ステップメールは追い込みではなく「余韻」をつくる場所

まず大前提として、ステップメールやLINEは、動画で話した内容をもう一度全力で説明し直す場所ではありません。ここで売上を取り切ろうとすると、文章がどんどん重くなって、書く方も読む方もしんどくなります。

イメージとしては、撮影が終わったあとに送るメッセージに近いです。写真データだけを無言で送りつけるのではなく、「今日のこの1枚、ここが良かったです」とか「このカットを選んだ理由はこうで」といった一言があるだけで、受け取る側の印象はかなり変わります。

ステップメールも同じで、教育動画で一度ちゃんと話した内容に対して、「あの日のあの話、こういう視点でもう少しだけ噛み砕いておきますね」と余韻をつくるのが役割です。ここで無理に新しい話を足そうとすると、世界観がばらけてしまいます。

教育動画とステップメールの役割分担

役割分担をとてもシンプルにすると、私の頭の中ではこんな感じになっています。

  • 教育動画: 世界観とストーリーをまとめて見せるメインディッシュ。
  • ステップメール・LINE: その世界観を思い出してもらい、少しずつ生活や仕事に結びつけてもらう場所。

もう少し具体的に言うと、ステップメールに求めているのは次の3つだけです。

  • 教育動画のキーワードや印象的なシーンを思い出してもらう。
  • 動画で話したポイントを、別の例や日常のエピソードで深掘りする。
  • その日できる小さな一歩をひとつだけ提案する。

例えば、ビジュアルマーケティングの教育動画で、「自分の世界観に合った1枚を先に決める」という話をしていたとします。ステップメールの1通目では、こんな流れにできます。

  • 日常の小さな出来事から、「なんとなく写真を撮っていると軸が迷子になる」というあるあるを出す。
  • 教育動画の中の「1枚の世界観を先に決める」というパートを、別の例で簡単に復習する。
  • 今日はスマホで1枚だけ、自分のブランドっぽい写真を撮ってみてください、と行動をひとつだけ出す。

これくらいに絞っておくと、書く側もそこまで苦しくありませんし、読み手も気軽に一歩を試しやすくなります。

毎通テーマを変えない方が、むしろラクになる

ステップメールがしんどくなる一番の理由は、毎回まったく違う話をしようとすることです。1通目は自己紹介、2通目は時間管理、3通目はマインドセット、4通目は値上げの話…というように、横に話題を広げていくと、書いている本人も「このシリーズは何の話だっけ」と分からなくなります。

そうではなくて、教育動画の中にあるコアメッセージをひとつ決めて、それを角度を変えながら何度も扱った方が、読み手の中でじわじわと定着していきます。

例えば、コアメッセージが「自分の世界観に合ったビジュアルで見せよう」だとしたら、

  • Day1: なぜ世界観を決めないと迷子になるのかという話。
  • Day2: 世界観が伝わっている人の事例紹介。
  • Day3: 世界観を決めると撮影の現場がどう変わるか。
  • Day4: 世界観と値段のつながりの話。

といった形で、同じ軸をぐるっと囲むように話していきます。これなら、教育動画との一貫性も保ちやすいし、自分の中の軸もどんどん太くなっていきます。

1通分の型を決めておくと、かなりラクになる

ステップメールを書くときに、毎回ゼロから構成を考えるのも疲れます。なので私は、ざっくりとした型をひとつだけ決めています。

  • 冒頭: 日常の小さなエピソードや、前回のメールからのつながり。
  • 中盤: 教育動画の中のひとつのポイントを、別の例でかみ砕いて話す。
  • 終盤: そのポイントを実験するための、小さな一歩をひとつだけ提案する。

これをベースにしておけば、毎通まったく違うことをやろうとして迷子になることも減ります。教育動画の台本を見ながら、「このパートは1通目、この話は2通目」というように、後から割り振っていくイメージです。

今日やること: 教育動画から「切り出しテーマ」を3つメモする

一気に全部を書こうとすると挫折するので、今日やることはシンプルにこれで十分です。

教育動画の台本や目次を見ながら、「ここはメールで深掘りしたいな」というパートを3つだけメモする。

例えば、

  • 冒頭で話した、過去の自分の失敗談。
  • 常識のズレをひっくり返した場面。
  • 理想の未来を描いた締めのパート。

この3つが決まっていれば、それぞれを別の日のステップメールで少しずつ広げていけば良いだけです。明日は、この「切り出しテーマ」から、具体的に1通ずつ肉付けしていく話をしていきます。

ではまた。

P.S.

自分で書いたステップメールをテスト配信したつもりが、本番リストにも同時に飛んでしまって、同じ内容が朝と夜で2回届くという事故をやったことがあります。慌ててお詫びメールを書こうか迷ったのですが、よく考えると「同じコアメッセージを角度を変えて繰り返すのが大事」と自分で言っていたので、そのまま静かに受け入れることにしました。とはいえ、テスト配信のチェックだけは、ちゃんとやった方がいいですね。


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いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。