価値観マップで目標がブレなくなる話 自分の軸を状態と行動まで落とし込む方法

この記事の結論

  • 数字よりも先に「自分が大事にしている価値観」を書き出すと、目標がブレにくくなる。
  • 価値観をそのまま飾るのではなく、「日々の状態」と「具体的な行動」にまで分解しておくと使いやすい。
  • 価値観マップを1枚作っておくと、仕事の依頼を受けるかどうかや、どんなビジュアルを作るかの判断軸になる。

どうも岩崎です。

前回までで、「数字の目標より先に、どんな状態でいたいかを書いた方がラクですよね」という話をしてきました。今回はその一歩先、状態のさらに裏側にある「価値観」をどう扱うかの回です。

写真やビジュアルマーケティングを仕事にしていると、「やりたいこと」と「稼がないといけないこと」の間でモヤっとする瞬間がけっこうあります。そんなときに、頭の中だけで考えていると、だいたい気分で揺れます。

なので私は、気分の前に「価値観の地図」を1枚作っておいて、その地図を見ながら決めるようにしています。今日はその作り方をシンプルにまとめます。

まずは「きれいごとでいいので」価値観を書き出す

価値観と聞くと、急にハードルが上がる感じがするかもしれませんが、最初はきれいごとでいいと思っています。私がよく使う問いは、こんな感じです。

  • どんな仕事をしているときに「楽しい」と感じるか。
  • どんな相手と仕事をしているときに「また会いたい」と思うか。
  • どんな写真やデザインを見たときに「これは好きだ」と感じるか。
  • 逆に、「これはちょっと違う」とゾワっとするものは何か。

これを、ノートでもメモアプリでもいいので、10分だけ時間を決めてダーッと書き出します。ポイントは、かっこいい言葉にしようとしないこと。乱暴なメモで構わないので、とにかく本音ベースで出しておく方が後から使えます。

例えば、私の場合だと、

  • 写真を撮るときは、相手が「盛られた自分」ではなく「自分で自分を好きになれる感じ」になってほしい。
  • 数字だけ追っている仕事よりも、「世界観がしっかりしている仕事」に惹かれる。
  • やっている本人が楽しそうなビジネスが好き。ピリピリした現場はあまり好きじゃない。

こんなざっくりしたレベルです。これがまず、価値観の素材になります。

価値観を「状態」と「行動」に分けてラベリングする

書き出した価値観リストは、そのままだと眺めて満足して終わりがちなので、もう一歩だけ分解します。おすすめなのは、「状態」と「行動」に分けてラベリングすることです。

  • 状態ラベル 今後もずっと大事にしたい感情や空気感。
  • 行動ラベル その状態をつくるために、自分が選べる具体的な動き。

例えば、「世界観がしっかりしている仕事が好き」という価値観なら、

  • 状態ラベル 世界観が統一されていて、発信に一貫性がある状態。
  • 行動ラベル 撮影前に、クライアントさんの発信やサービス内容をしっかり読み込んでから撮る。

「やっている本人が楽しそうなビジネスが好き」なら、

  • 状態ラベル 現場で笑いがある、無理していない空気感。
  • 行動ラベル 自分が明らかに疲れすぎている時期は、撮影件数を詰め込みすぎない。

こうしておくと、価値観が「きれいな言葉」ではなく、「日々の選択に使えるスイッチ」に変わります。

価値観マップを1枚にまとめて「判断シート」にする

ここまでできたら、最後はシンプルな表にまとめます。ノートでも、1枚の紙でも、スプレッドシートでも構いません。イメージとしては、こんな3列です。

価値観のキーワード大事にしたい状態自分が取る行動
世界観発信とビジュアルが一貫している撮影前に必ず発信内容とサービス内容を読む
安心感現場で相手が緊張せず自然でいられるいきなり撮らず、雑談の時間を必ず取る
楽しさ自分もクライアントも「また一緒にやりたい」と思える明らかに無理なスケジュールの依頼は、条件を調整してから受ける

これを作っておくと、新しい仕事の相談が来たときや、新しい企画を思いついたときに、この表を見ながら「これは自分の価値観マップと合っているか?」と確認できます。

写真の現場でも同じで、「今の自分は、この価値観マップに沿った状態で仕事ができているか?」を、ときどき立ち止まって見直すだけでも、だいぶブレ防止になります。

価値観マップは「きれいに仕上げない」がポイント

ここまで読むと、「ちゃんと時間を取って、じっくり価値観マップを作らないと」と思うかもしれませんが、個人的には、あまりきれいに仕上げない方が続くと感じています。

  • 最初は3つだけ埋める。
  • 後から思いついたら追加で書き足す。
  • しっくりこなくなった項目には、遠慮なく二重線を引く。

このくらいラフな扱いにしておくと、「一回作って終わり」ではなく、「今の自分に合わせて更新していく地図」として使えます。価値観そのものも変化していくので、それで良いと思っています。

今日のゴールは、完璧なマップではなく、「価値観を目標の前に置く」という感覚を、自分の中にインストールしておくことです。

ではまた。

P.S.

私も最初はおしゃれなテンプレートを作ろうとして、デザインの方に夢中になってしまいました。枠線の太さとか、フォントとか、どうでもいいところばかり気になってしまうんですよね。結局、一番しっくりきたのは、ふつうの横罫ノートにボールペンでぐちゃぐちゃ書いたやつでした。写真と同じで、最初から整えすぎると、だいたい動きが止まります。


いわさき写真教室をもっと見る

購読すると最新の投稿がメールで送信されます。

いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。