近年、地球温暖化の影響で猛暑日が増えています。エアコンを節約するため、室温を上げている家庭も多いのではないでしょうか。しかし、室温が高すぎることは脳の健康に悪影響を及ぼし、脳老化を早める可能性があることが近年明らかになっています。
慶應義塾大学医学部の研究によると、夏場に室温が高い家に住む人ほど、脳の神経線維の質が低く、脳の老化が進んでいることが分かったのです。
この研究では、男女90名、63軒を対象に、脳MRI画像と住宅の温湿度、血圧、生活習慣を調査・分析しました。その結果、室温が1℃高いと、脳の神経線維の年齢が約1歳老化している状態と同等であることが判明しました。
室温が高いと脳の神経線維に悪影響を与える理由は、以下の2点が考えられます。
- 脱水症状:室温が高いと、人は汗をたくさんかいて脱水症状になりやすくなります。脱水は脳の血流量を減少させ、脳の神経細胞の機能低下を招きます。
- 睡眠不足:室温が高いと、人は寝苦しくなり、睡眠不足になりやすくなります。睡眠不足は脳の疲労を蓄積させ、脳機能の低下を引き起こします。
WHOは、夏場の室温を28℃以下に保つことを推奨しています。28℃を上回ると、脳の老化だけでなく、熱中症のリスクも高くなります。
脳の健康を守るために、夏場は室温を28℃以下に保ち、エアコンを適切に活用しましょう。
以下は、夏場の室温を快適に保つためのポイントです。
- 断熱材や日よけを活用する
- 適切なエアコンの設定温度を選ぶ
- 室温をこまめにチェックする
- 扇風機やサーキュレーターを活用する
- 水分補給をしっかり行う
- 十分な睡眠をとる
脳は人間にとって最も重要な臓器の一つです。脳の健康を守るためにも、夏場の室温には十分注意しましょう。
今日から、室温を28℃以下に保ち、脳の老化を防ぎましょう。
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