「最近、物覚えが悪くなった…」
年齢を重ねると、多くの人が記憶力低下に悩まされます。
実際、中年期からワーキングメモリーと呼ばれる短期記憶は徐々に低下することが分かっています。
仕事や勉強で必要な情報を覚えられないと、「記憶力を高める薬が欲しい!」と思ってしまうのも無理はありません。
しかし、近年の研究で、そんな願いを叶える飲み物が存在することが明らかになりました。
それが、コーヒーです。
コーヒーが記憶力を高めるメカニズム
アメリカ・ジョンズ・ホプキンズ大学の研究によると、コーヒーやお茶に含まれるカフェインは、眠気を覚ますだけでなく、学習後に摂取することで記憶力を高めることが判明しました。
カフェインを習慣的に摂取していない160人の被験者を対象に、200mgのカフェインを摂取するグループと偽薬を摂取するグループに分け、様々な絵を見せた後に服用してもらいました。
そして翌日、細部が異なる似た絵を見せて区別するテストを行ったところ、カフェインを摂取したグループの方が正答率が高いことが分かったのです。
ポイントは、学習後にカフェインを摂取することです。
学習前にカフェインを摂取しても、記憶力向上の効果は確認できませんでした。
つまり、覚えたい情報を見た後にコーヒーを飲むことで、記憶を定着させることができるというわけです。
学習効果を高めるコーヒーの飲み方
記憶力を高めるためには、以下の点に注意してコーヒーを飲むと良いでしょう。
- 学習後30分以内に摂取する
- 濃い目のコーヒーを飲む
- カフェインの過剰摂取は避ける
学習後30分以内にカフェインを摂取することで、記憶の定着が促進されます。
また、濃い目のコーヒーの方が、より効果が期待できます。
ただし、カフェインの過剰摂取は健康に悪影響を及ぼすため、1日400mg程度に留めるようにしましょう。
まとめ
コーヒーは、手軽に記憶力を高めることができる飲み物です。
勉強や仕事で集中力を高めたいとき、重要な情報を記憶したいときには、ぜひ学習後にコーヒーを飲んでみてください。
ただし、カフェインは個人差が大きい成分です。
効果を実感できない人もいるため、まずは少量から試し、自分に合った量を見つけることが大切です。
参考
- Caffeine enhances long-term memory for visual objects: https://www.nature.com/articles/nn.3623
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