認知症初期の症状には「何もかも面倒くさい」と感じることが挙げられます。この感覚は脳の認知機能の低下に関連しています。逆に言えば、厄介で面倒くさいことが脳を鍛え、認知機能を高める効果があるとされています。
研究では、刺激の少ない環境で育ったネズミと刺激豊かな環境で育ったネズミの脳を比較し、刺激の多い環境で育ったネズミの脳が体積が増加していることが分かりました。これは大人になっても同様の効果があることを示唆しています。
脳細胞が増えるわけではないが、神経線維が太く複雑になり、枝分かれをすることで、複雑で高機能な脳を保つことができるのです。「厄介なこと」がそのスイッチとなります。同じ日常の繰り返しではなく、変化や挑戦が脳の活性化を促進します。

以下は、高機能な脳を保つための選択の例です:
- 勉強するときは紙と鉛筆を使い、自主学習を促進する。
- 掃除ロボットではなく、手作業で掃除する。
- 料理はデリバリーやコンビニではなく、自分で調理する。
- エレベーターではなく、階段を利用する。
- タクシーではなく、電車やバスを利用する。
- 情報収集はテレビやインターネットではなく、書籍を活用する。
日常の中で「面倒くさい」選択を意識的に取り入れることで、高次な脳の働きを促進し、認知機能を維持することができます。
いわさき写真教室をもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。