この記事の結論
- 広告・メール/LINE・ブログ・バックエンドを「全部完璧にしてから始める」のではなく、優先順位を決めて段階的に整えた方が現実的。
- 基本の順番は、「提供したい価値とバックエンド」→「フロントエンドとオファー」→「メール/LINEの流れ」→「広告」の順で考える。
- 今どこが1番ボトルネックになっているかを見て、その1か所だけにフォーカスすることで、Meta広告の数字も読みやすくなる。
どうも岩崎です。
前回は、Meta広告・メール/LINE・ブログやYouTubeにそれぞれ役割を持たせる話を書きました。役割分担の地図ができるとスッキリする一方で、「じゃあ結局、どこから手をつければいいの?」という現実的な悩みが出てきます。
広告の相談に乗っていると、「商品もまだ途中で、LPも微妙で、メールも書きかけで、広告も勉強中で…」みたいな状態のまま、全部を一気に何とかしようとして、結果的に1つも完了しないというパターンをよく見ます。私も同じようなことを何度もやってきました。
今日は、そうならないために、私が実務でよく使っている「整える順番」と「考え方」を整理してみます。

まず、優先順位を間違えやすいポイント
多くの人がやりがちなのは、次のような流れです。
- とりあえず広告のやり方を調べる。
- 何となくLPを作ってみる。
- 登録後のメールはあとで考える。
- バックエンドは売れたら考えよう、くらいの感覚。
気持ちはよく分かります。私も昔は「まずは広告で集めてみて、反応を見ながら整えればいいか」と考えていました。でも、この順番だと、数字が出てきても意味が読み取れません。
なぜかというと、「そもそも誰に何を届けたいのか」「その人とどこまで一緒に行きたいのか」が決まっていないので、CPAが高いのか安いのか、LTVとして合っているのかどうかが判断しづらいからです。
基本の順番は「価値と設計が先・広告は後」
私がクライアントさんとやるときの、ざっくりした順番はこんな感じです。
- ステップ1:自分のコアと、バックエンドで届けたい価値を決める。
- ステップ2:その価値につながるフロントエンドとオファーを設計する。
- ステップ3:フロントエンド後にどう関係性を育てるか、メール/LINEの流れを設計する。
- ステップ4:ここまで決めた内容を、Meta広告という「入口」に落とし込む。
言い換えると、「誰と・どこまで・どんな形で付き合いたいか」を先に決めて、そのうえで「では最初の一歩目は何を渡すか」を考える順番です。広告は、その全体設計の中で一番入口にいる担当、というイメージです。
ステップ1:バックエンドでどこまで一緒に行くのかを決める
前の回でも書きましたが、バックエンドは「高額商品」ではなく「本気の約束」だと考えています。ここで決めたいのは、次のようなことです。
- どんな人と一緒に取り組んでいきたいのか。
- その人と、どんな状態まで一緒に行きたいのか。
- そのプロセスの中で、自分は何を提供できるのか。
ここがふわっとしていると、フロントエンドも「とりあえず興味を引けそうなもの」になりがちで、集まった人と本当にやりたいことの間にギャップが生まれてしまいます。逆に、バックエンドがしっかり決まっていると、「この入口から入ってもらえれば、自然とあそこにつながるな」という導線が作りやすくなります。
ステップ2:フロントエンドは「バックエンドへの一歩目」として設計する
次に考えるのがフロントエンドです。ここでは、「いきなり全部を体験してもらう」のではなく、「バックエンドの世界観の一部を、手軽に体験してもらう」イメージで設計します。
例えば、バックエンドで「写真と見せ方を通じて、仕事の評価を変えていく」という約束をしているなら、フロントエンドでは「まずはプロフィール写真と自己紹介文の印象を整える」くらいの一歩目にするなどです。
ここで大事なのは、フロントエンド単体で完結してしまわないことです。「安くてお得です」「とりあえず試せます」だけだと、バックエンドとのつながりが弱くなります。「この一歩を踏み出すと、こういう未来につながりやすくなる」という線を意識して設計しておくと、その後の案内が自然になります。
ステップ3:メール/LINEで何をどこまで話すかを決める
フロントエンドまで決まったら、次はメールやLINEで「何をどこまで話すか」です。ここも全部を盛り込もうとせず、役割を絞っておきます。
- 自分のコアストーリーと価値観への共感を育てる。
- よくある勘違いをほぐして、バックエンドの必要性を理解してもらう。
- その人にとって、バックエンドが「自分ごと」になるように具体例を見せる。
ここまで決まっていると、Meta広告で使う言葉も決めやすくなります。「このメールの1通目で話していることの、入り口だけを広告コピーにしよう」という感じで、逆算していけるからです。
ステップ4:最後に広告という「入口」を整える
ここまできて、ようやくMeta広告の出番です。やることはシンプルで、「さっき決めた全体の流れの入口を、数秒で伝わる形にする」だけです。
つまり、
- 誰に向けた話なのか。
- どんな一歩目を用意しているのか。
- その先に、どんな変化の可能性があるのか。
この3つを、クリエイティブとテキストの中で「入口として」表現します。ここまで全体が決まっていれば、広告の指標(CPMやCPA)を見たときも、「この入口で本当に出会いたい人と出会えているか」という意味づけがしやすくなります。
今はどこがボトルネックかを決めて、1か所だけやる
とはいえ、「全部この通りに一気に整えましょう」と言われると、それはそれで大変です。なので実務では、「今どこが1番ボトルネックになっているか」を決めて、その1か所だけに集中するのがおすすめです。
例えば、
- そもそもバックエンドが曖昧で、自分でも説明に詰まる → まずはバックエンドの言語化から。
- バックエンドはあるけれど、フロントエンドとのつながりが弱い → オファー設計の見直しから。
- 商品設計は悪くないが、メールやLINEでほとんど何も話せていない → 配信の流れを先に作る。
- ある程度の流れはできているが、広告で全然届けたい層に届いていない → ターゲットとクリエイティブを調整する。
こんな感じで、「今いちばん効きそうな場所」をひとつだけ決めて、そこで成果が出たら次の段階に進む、くらいのイメージでちょうどいいと思っています。
明日は、この優先順位の考え方をベースに、「一気にやらず、週単位や月単位でどこを整えていくか」という、少し長めのスパンでの進め方について書いてみます。
ではまた。
P.S.
「本棚も整理して、ケーブルもまとめて、引き出しの中もきれいにして…」と全部やりたくなるんですが、そうすると大体どこかで力尽きて、中途半端に散らかったまま終わります。
最近は「今日は机の上だけ」「今週は本棚の右側だけ」と決めて少しずつやるようにしたら、見た目はあまり変わっていないのに、なぜか前より快適になりました。広告も片付けも、一気にやろうとしない方がうまくいくのかもしれません。
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