現代社会では、メールチェック、SNS閲覧、動画視聴など、複数のタスクを同時に処理するマルチタスクが当たり前になっています。しかし、近年、こうしたマルチタスク習慣が脳に悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。
マルチタスクが脳に与える影響
中国の研究グループによるMRI調査では、1日10時間インターネットを使用するグループは、2時間使用のグループよりも灰白質の量が少なくなっていました。灰白質は、知能、知覚、運動能力などに関わる重要な脳領域です。
この研究結果から、長期的なインターネット中毒は脳構造を変化させ、慢性的な脳機能障害の一因となる可能性が示唆されています。
ポップコーン脳とは?
ワシントン大学インフォメーションスクールのデビット・リービー教授は、インターネット中毒の影響を受けた脳を「ポップコーン脳」と名付けました。
ポップコーン脳とは、緊急性のないメールやSNSチェックを優先し、本来やるべき仕事を後回しにしてしまう脳の状態を指します。
ポップコーン脳の症状
- 重要なタスクに集中できない
- 些細なことで気が散る
- 物忘れがひどい
- 常に何かをチェックしていないと落ち着かない
- 睡眠不足
ポップコーン脳にならないために
- スマホはカバンにしまう、寝室に持ち込まないなど、意識的に距離を取る
- 集中が必要な作業中は、通知をオフにする
- 1日のインターネット利用時間を制限する
- 読書や散歩など、脳を休める時間を作る
- 十分な睡眠をとる
まとめ
マルチタスクなデジタル生活は、便利である一方で、脳に悪影響を与える可能性があります。ポップコーン脳にならないためには、意識的に脳を休める時間を作ることが大切です。
参考
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