この記事の結論
- NotebookLMは「情報整理ツール」というより、自分やクライアントの中心軸と世界観を可視化する壁打ち相手として使うと本領を発揮する。
- マーケティングは感情(ストーリー)と論理(構造)の両方が大事で、NotebookLMは特に「論理構造がちゃんと組めているか」のチェックに向いている。
- 自分やクライアントの文章をまとめて読み込ませて「世界観マップ」「多層のコンセプト案」「構造レビュー」をさせると、中心軸と一貫性を客観的に確認できる。
どうも岩崎です。
これまで、「人生で一番大切なものを一番大切にする」という中心軸の話から始まり、 コンセプトのレイヤー、上流と下流のつながり、自分のコアから商品コンセプトまでの流れ、 そしてストーリーや一貫性の話まで、一気に駆け抜けてきました。
今日は、その中心軸や論理構造を「実際にどう確認するか」という話をしたいと思います。そこで登場するのが、NotebookLMです。

NotebookLMは「レポート生成ツール」だけではない
NotebookLMは、Googleの実験的なツールで、
- レポート
- 動画
- 音声
- マインドマップ
- 図解
などに、まとめて変換してくれる機能が付いています。 資料を読み込ませると、自動で要約してくれたり、 それをもとに音声や動画で解説してくれたりするので、 インプットや競合分析、クライアント分析にはとても便利です。
ただ、個人的に「これはすごく使えるな」と感じているのは、 単なる情報整理ではなく、
自分自身の壁打ち相手にする
という使い方です。
マーケティングは「感情」と「論理」の両方が必要
私はマーケティング施策を考えるとき、 感情と論理の両方を大事にしています。
- 感情 主にストーリーや体験の部分。
- 論理 主に構造や設計の部分。
人が購入を決める瞬間は、直感や感情(いわゆるシステム1)の影響が大きいので、 一番大事なのはストーリーです。
ただ、その感情を自分でも納得するためには、 言い換えれば「後から言い訳にならないようにするためには」、 納得度の高い論理構造も必要です。
ここが難しいところで、自分では論理構造を組めているつもりでも、 客観的に見ると「実はスカスカだった」ということがよくあります。 私も昔、師匠にそこを徹底的に突っ込まれて、 だいぶ鍛えられました。
自分目線だけだと、どうしても判断が甘くなるんですよね。
NotebookLMで「自分の論理構造」を図にしてもらう
そこで使えるのがNotebookLMです。 自分の資料をまとめて読み込ませて、
- この記事とこの記事をもとに、全体のマインドマップを作ってください。
- このサービスの構造を、図解で整理してください。
- この説明の流れを、章立てと要点で整理してください。
という感じで依頼してみます。
そうすると、
- 自分では筋が通っているつもりだったのに、抜けているステップが見える。
- 同じことを言っているパートが重複しているのが浮き上がる。
- 伝えたい順番と、実際に書いている順番がズレているところが分かる。
など、「第三者視点の構造」が見えてきます。
そのうえで、例えば、
- 納得のいく構造になっているか。
- 自分で読んでワクワクする流れになっているか。
- 初めての人でもスムーズに理解できそうか。
- ちゃんと問題が解決できる構造になっているか。
- 矛盾しているところや、話が飛んでいるところはないか。
- 過不足なく整理できているか(ざっくりMECEになっているか)。
こういった観点で、自分でチェックを入れていきます。
つまり、
論理構造がちゃんと組めているかどうかを、NotebookLMに一度図にしてもらってから、自分でジャッジする
という使い方です。
クライアントの「世界観マップ」を作らせる使い方
もう一つ、実務でかなり使えるのが「世界観マップ」の作り方です。
例えば、あなたがホームページ制作やコンテンツ設計の仕事をしているとします。 そのとき、クライアントの発信内容やプロフィールを、
- ブログ記事
- 既存のランディングページ
- プロフィール資料
- セミナー資料やスライド
といった形でNotebookLMにまとめて入れておいて、
- この人の世界観と価値観が伝わるマインドマップを作ってください。
と依頼してみます。
すると、
- 何を一番大切にしている人なのか。
- よく出てくるキーワードやフレーズは何か。
- どんなストーリーラインが一貫しているのか。
という「その人らしさ」が、一枚の図として浮かび上がります。
そこからさらに、
- この世界観に一番フィットする商品コンセプトを、抽象度違いで三つ出してください。
とお願いすると、
- 人生レベルのコンセプト案。
- ビジネスレベルのコンセプト案。
- 個別商品のコンセプト案。
といった具合に、レイヤーを変えた案が出てきます。
これを使うと、
コンセプトの話をする前に、まずは世界観の棚卸し
という流れを、短時間で回せるようになります。 ホームページの構成を考えるときにも、
- この人の世界観を軸にしたトップページ。
- そこから自然につながるサービス紹介。
- 一貫したストーリーラインに沿った制作事例。
という設計がしやすくなるはずです。
実際、クライアントに
あなたの発信をまとめてみると、こんな世界観になっていました
と見せるだけでも、かなり喜ばれますし、 その後の打ち合わせで話が早くなります。
中心軸と一貫性を「AIに写してみる」という発想
ずっと話してきたのは、
- 人生で一番大切なものを一番大切にする、という中心軸。
- 自分のコア → コアブランド → 商品コンセプト、という上流からの設計。
- ストーリーは盛る前に削ること、一貫性は演出ではなく結果としてにじみ出ること。
NotebookLMは、その中心軸や一貫性が、
実際の文章や資料の中でどう表れているか
を、いったん鏡に映して見せてくれるような役割だと思っています。
自分の中では、
ちゃんと一本の筋が通っているはず
と感じていても、
- マインドマップにしてみると、中心に置くべき言葉が端っこに追いやられている。
- 図解にしてみると、力を入れていたはずのパートがほとんど出てこない。
- 構造化してみると、何度も繰り返し出てくるのに、自分ではあまり意識していなかったテーマが浮き上がる。
こういうズレが、けっこうあります。
その差分に気づけると、
- 頭で決めた「こうありたい自分のコア」
- 実際の言動からにじみ出ている「本当のコア」
の両方を見に行くことができます。
どちらが正しいというより、 この二つを少しずつ近づけていくのが、 一貫性のあるブランド作りなのかな、と私は思うわけです。
ではまた。
P.S.
こんなふうにNotebookLMを褒めておきながら、 私のNotebookの一覧はけっこうカオスです。
自分のメルマガ用のノートと、 クライアント案件用のノートと、 テスト用に遊んでいるノートがごちゃごちゃに並んでいて、 たまにマップ、誰のやつだっけ?となることがあります。
でも、そのくらい雑に使っていても、自分の文章をまとめて放り込んで、 図にして見せてもらうだけで、ああ、最近ちょっとここからズレてたなと気づかせてくれるので、 それはそれで良いかなと思っています。ノートの整理まで完璧にやろうとすると、 それこそ目的を見失いそうなので、 多少散らかっていても「中心軸の鏡」としてだけは、 これからもゆるく付き合っていくつもりです。
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