自己表現の楽しさ
1回目の講義のとき、私はこんな話をしました。
基本的なことは、写真を撮り始める時の「心のあり方」の問題であって、発見と出会いが必ずあります。私が言いたいのは、大袈裟なことや御大層な立派なことではなくて、写真を撮る時のものをよく見る、という心構えの話です。
「みなさんの撮った写真を見ていると、いったい何を写したかったのか、よくわかりません」
何を写そうとしているのか、みなさんの気持ちが伝わってこない。
最初はできないのが当たり前
もちろん最初は、多くのカメラの教科書や雑誌、そしてプロの親切丁寧な指導を受けたり、その本を熟読して学び、身につける事が大切です。
そして、それを一通りマスターしたら、いよいよ自己表現にこだわってくる。
そこに苦労もあり、楽しさだってあります。
カメラの使い方は、みんなわかっているし、今のカメラは自動でなんでもキレイに撮れるから、撮るだけの事だったら、美しい風景やスナップは十分に撮る事ができるはずです。
その上で、カメラの機能的なことを熟知しているからこそ、自分は何を狙って撮るか、その主題は何か、この写真でどうゆうものを表現しようか、そうゆうことを自分で考えて撮っていくと、写真が深くなっていきます。
話を聞くよりも実践
そうすると自己表現の楽しさが分かってくる。
当然だけど、内容の深さが、作品の良し悪しになってきます。
こんな話をしたら、
「その通りだと思います。そのことを、もっと詳しく教えてください」
やっぱり、写真というものは、撮らなきゃダメで、いくら話を聞いても、それを具体的に実践してこそ身についてきます。
なので、私は実践を重視します。
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