休日にゆっくり休んだはずなのに、休み明けに体がだるい、気分が落ち込む、という経験がありませんか? その原因は、社会的時差ぼけ(ソーシャル・ジェットラグ)かもしれません。
社会的時差ぼけとは、休日に睡眠不足や朝寝坊、寝だめなどの不規則な生活を送ることで、体内時計が狂い、平日と休日で生活リズムが大きく異なる状態を指します。海外旅行に行った時と同じような時差ぼけの状態になりやすくなると考えられています。
体内時計は、脳にある視交叉上核という部位に存在し、24時間周期で遺伝子発現や生理的反応を繰り返しています。このリズムが乱れると、ホルモンバランスや体温調節など様々な生理機能に悪影響を及ぼします。
近年、体内時計の乱れと健康被害の関係が注目されています。研究によると、体内時計が狂うと、以下のような健康リスクが高まるとされています。
- 2型糖尿病や肥満のリスクが高まる
- 肺がんのリスクが高まる
- 免疫力が低下する
- うつ病のリスクが高まる
- 認知機能が低下する
このように、社会的時差ぼけは単なる不調ではなく、様々な健康リスクを高める可能性があります。
では、社会的時差ぼけを防ぐためにはどうすればよいのでしょうか?
最も重要なのは、休日も平日と同じ生活習慣を心がけることです。睡眠時間や起床時間、食事時間などをできるだけ一定に保ち、太陽の光を浴びるようにしましょう。
また、適度な運動やストレス解消も大切です。運動は体内時計をリセットする効果があり、ストレスは体内時計を乱す原因となるためです。
休日はゆっくり休みたい気持ちはわかりますが、健康のためには規則正しい生活習慣を心がけることが大切です。社会的時差ぼけを防ぎ、健康的な生活を送りましょう。
参考
6 割が日常的に脳疲労、7 割以上がストレスを実感睡眠の質に不満、記憶力の衰えを感じている人は約 6 割に
カイコハナサナギタケ冬虫夏草の機能性に関する調査を行い、脳疲労と睡眠に関する調査結果を発表しました。調査では、脳疲労や記憶力の衰えを感じる人が多く、ストレスや睡眠不足が原因であることが明らかになりました。さらに、サプリメントの利用実態や選ぶ基準についても調査され、健康寿命の延伸に向けた活動が促進されることが期待されます。
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