この記事の結論
- 世の中の目標ノウハウが合わないのは、意志が弱いからではなく、自分の性質と型がズレているだけのことが多い。
- 数字中心の目標は、価値観型の人にとってエネルギーが湧きにくく、続けるほどしんどくなりやすい。
- まずは結果よりも「どんな状態でいたいか」という内側の目標を決めることで、自分らしく続けやすい土台ができる。
岩崎です。
年が明けて一か月ちょっと経つこの時期、年始に書いた目標ノートを見返してみると、「ちゃんと覚えている目標」と「もはや忘れかけている目標」が、はっきり分かれてきます。私も例にもれず、後者が多めの人間です。
昔は、新しい手帳を買って、いちばん最初のきれいなページに、売上や体重、筋トレ回数、読書冊数、撮影本数など、いろんな数字をずらっと並べていました。書いている瞬間は気持ちいいのですが、春になる頃には、そのページを開くのも気まずくなるパターンです。
目標設定の本もいろいろ試しましたが、きちんとしたステップでやろうとすればするほど、だんだん窮屈になって続かない。この違和感は何だろうと考えた結果、「数字の置き方」より前に、「そもそも自分に合う目標の型が違うのでは?」という所に行き着きました。
なので今日は、最初から数字を否定するわけではなく、その手前の「自分にフィットする目標の形」をどう見つけるか、という話をしたいと思います。

なぜ数字の目標だけだと続かないのか
多くの目標ノウハウは、数字で測れるゴールを置くことを勧めます。売上いくら、何件成約、何本の案件、何キロまで体重を落とす、などなど。考え方としてはとても分かりやすいし、もちろん役に立つ場面もあります。
ただ、私のようなタイプには、これがあまりハマりませんでした。理由を言語化すると、ざっくりこんな感じです。
- 長期の数字は、自分ごととしてイメージしづらくて、だんだん他人事になる。
- 結果そのものはコントロールできないので、頑張っても「結局は運でしょ」と感じてしまう。
- 数字が達成できないと、自分を責める材料としてしか働かなくなる。
特に、写真やビジュアルの仕事をしていると、数字だけでは測れない部分が多いと感じます。撮影本数よりも、「どんなお客さんと一緒に仕事ができたか」「現場でどんな空気が作れたか」の方が、実際の満足度に直結していることが多いからです。
なのに、目標だけ数字で書いていると、頭では分かっていても、心のどこかでズレが生まれてきます。これが、目標が続かない一番の原因なんじゃないかと、今は思っています。
数字ではなく「どんな状態でいたいか」から決める
そこで今の私は、目標を決めるときに数字より先に必ず書くものがあります。それが「状態の目標」です。簡単に言うと、こんな感じの項目です。
- どんな感情で仕事をしていたいか。
- どんな人たちと一緒に過ごしていたいか。
- どんな働き方や時間の使い方をしていたいか。
例えば、ビジュアルマーケティングの仕事であれば、
- 撮影現場で、相手が緊張ではなく安心して笑ってくれている状態。
- 自分が納得できるビジュアルを、締切ギリギリではなく余裕を持って仕上げられている状態。
- 写真やデザインが、クライアントさんのビジネスの変化につながっていると実感できる状態。
こういうものを、先に書きます。これは売上の数字と違って、今日からでも少しずつ選べる項目です。撮影の本数は急には変えられませんが、「現場での声のかけ方」や「スケジュールの組み方」は、明日からでも調整できますよね。
数字は結果としてあとからついてくるものですが、状態は「今この瞬間から選べるもの」です。ここを目標にしておくと、達成まで待たなくても、今すぐ使える指針になります。
価値観型の人ほど、状態ベースの方がハマりやすい
世の中には、数字の目標を置いた方が力を発揮できるタイプの方もいます。例えば、売上や件数のノルマがあった方が燃えるタイプの営業さんなどですね。そういう方は、それで良いと思います。
一方で、私のように「何をやるか」よりも「どう在りたいか」に気持ちが引っ張られやすい価値観型の人は、数字目標だけだとだいたい空回りします。頭ではやらなきゃと思っているのに、心がまったくついてこないあの感じです。
価値観型の人に必要なのは、厳しい目標ではなく、「自分のらしさを引き出してくれる状態」を先に決めておくことだと思っています。そこがはっきりしていれば、数字の目標はあくまで補助的なものとして扱えます。
例えば、写真であれば、
- 売上目標より先に、「こういう世界観の写真をもっと世の中に増やしたい」という状態を書く。
- その状態に合うクライアント像を言語化しておく。
- そのうえで、「このくらい撮影があれば現実的に暮らしていける」という数字を置く。
この順番にするだけでも、目標と日々の行動のズレがかなり減ります。
今日書いてみてほしい「一行の状態目標」
とはいえ、いきなり全部を作り込もうとすると、それはそれで面倒になって進まなくなります。なので、初日はこれだけでも十分だと思っています。
今年は、どんな状態で仕事をしていたいか。一行だけ書いてみる。
例えば、
- 撮影の日は、バタバタではなく、落ち着いて準備できている状態でいたい。
- 売上だけでなく、「ありがとう」と言われる件数も大事にする一年にしたい。
- やりたくない仕事を減らして、自分が良いと思えるものに時間を使いたい。
このくらいで十分です。ここから先の具体的な設計や、価値観の掘り下げは、また次の日にやれば良いので、まずは「状態ベースで目標を書いてもいいんだな」と、自分に許可を出してもらえたらうれしいです。
明日は、この「状態目標」をもう少し具体的にしていく話をしていきます。
ではまた。
P.S.
ちなみに私は、昔きれいな目標ノートを買って、見開き1ページ目だけものすごくしっかり書き込んで、2ページ目から真っ白というパターンを何冊も量産しました。ノートだけ見ると、とても志の高い人なんですが、中身が1日分しかないんですよね。なので今は、最初から汚く殴り書きしておくくらいが、ちょうどいいと思っています。
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