ストーリーは盛る前に削る 伝わる物語は「順番」と「編集」で決まるという話

この記事の結論

  • ストーリーが大事だからといって、ムリにドラマを盛ろうとすると、たいてい空回りする。
  • 人に届くストーリーは「どの出来事を選ぶか」と「どの順番で話すか」と「どこを削るか」で決まる。
  • 昨日の「自分のコア → コアブランド → 商品コンセプト」が見えていると、ストーリーも自然にぶれにくくなる。

どうも岩崎です。

ここ数年、色々なところで、

ストーリーが大事です あなた自身の物語を語りましょう

という話をよく見かけます。

私も、基本的にはその通りだと思っています。
ただ、相談を受ける中でよく感じるのは、

ストーリーが大事と言われるほど、話がややこしくなっている人が多い

ということです。

例えば、こんな声です。

  • ドラマチックな過去がないので、語ることがない気がする
  • 山あり谷ありにしなきゃと思うと、ムリに話を盛っている感じがしてしんどい
  • 書き上がったものを読むと、自分でもちょっと違和感がある

今日は、

ストーリーは盛る前に「順番」と「どこを削るか」を決めた方がラクですよという話です

ストーリー=ドラマではない

ストーリーという言葉を聞くと、多くの人がこんなイメージを持ちます。

  • どん底からの大逆転が必要そう
  • 分かりやすい山場がないと弱そう
  • 人を感動させるには、相当盛らないといけない

これを前提にしてしまうと、

普通の人生を送ってきた自分にはネタがない だからストーリーが書けない

ということになりがちです。

でも、ストーリーの役割は、

ありのままの出来事をドラマにすることではなく、 相手が理解しやすい形に整理してあげること

だと私は思っています。

まずは「素材」を雑に全部出してみる

いきなりきれいな文章にしようとすると、たいてい手が止まります。
なので、最初の一歩はもっとシンプルで良くて、

とりあえず素材を全部出してみる

から始めるのがおすすめです。

例えば、こんな感じで書き出してみます。

  • 今の仕事をするきっかけになった出来事
  • 自分の考え方が変わった経験
  • 人から言われてうれしかった一言
  • 今のコアにつながっていそうな子どもの頃のエピソード

ノートでも、メモアプリでも、NotebookLMでも何でも良いので、
思いつく限り書き出します。

この段階では、

まとまりがなくて当たり前

くらいの感覚で大丈夫です。

次に「どの話から始めるか」を一つだけ決める

素材が出てきたら、次にやるのは「順番」を決めることです。

ここでいきなり全部を並べ直そうとすると、また止まります。
なので、やることは一つだけです。

この中で、一番最初に話すならどのエピソードにするか

を選びます。

選ぶときの基準は、

  • 今の自分のコアやコアブランドに、一番つながっていそうな話かどうか
  • 聞き手が「この人はどんな人か」をイメージしやすい話かどうか

前回、

自分のコア → コアブランド → 商品コンセプト

を考えているのであれば、

その三つのどれかに、素直につながっているエピソード

を最初に持ってくると、全体がぶれにくくなります。

一度に全部伝えようとしない

ストーリーが分かりにくくなる一番の原因は、

一つの文章で、あれもこれも伝えようとしすぎること

です。

例えば、

  • 昔の仕事での失敗
  • そこからの学び
  • 独立のきっかけ
  • 最初にうまくいかなかった話
  • 今のスタイルに落ち着いた理由

これを全部、一本のストーリーに詰め込むと、
読む側も疲れますし、書く側もヘトヘトになります。

なので、

この話で、本当に伝えたいことは一つだけにする

と決めてしまった方が、むしろラクです。

それ以外のエピソードは、

  • 別の記事に回す
  • 別のタイミングで話す

と割り切ってしまいます。

大事なのは「削る勇気」

ストーリーと聞くと、

どんなエピソードを足そうか

と考えがちですが、実際には逆で、

どこまで削れるか

のほうが大事だったりします。

私も下書きの段階では、だいたい書きすぎています。
あとから読み返して、

これは好きだけど、今回のテーマとはちょっとズレているな

というところは、泣く泣く削ります。

そうすると、不思議なことに、

  • 文章は短くなっているのに
  • 伝わる熱量は、あまり落ちていない

ということがよく起こります。

むしろ、

余計な枝葉がなくなる分、「今一番伝えたいこと」がクリアになる

という感覚に近いです。

ではまた。

P.S.

ここまで「削りましょう」とか書いていますが、
私のパソコンの中には、「消せなかった下書き」がたくさん残っています。


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いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。