以前の「完璧主義」と「苦手意識」ってのは思い込みってお話」では、苦手という心の問題が行動ができなくなるって話をしました。
しかも、その苦手という意識は実はほとんどが思い込みだったわけです。
で、「その思い込みの原因は何?」に対して、完璧主義が関係しています。
今回は、もう少しこの完璧主義について話しましょう。
その前に、LINE公式アカウントで感想をいただいたものをご紹介します。
この方は
「私はやっぱり才能がなかったんだ。とか、いやいやまだ始まったばかりだ!」
と言っていますが、この表現はまさに的確で、才能はほとんど関係ありません。
才能が必要になるのは、トップ中のトップの競争の中でのみです。
カメラマンの競争は確かに激しい。けども、カメラマンの中でマーケティングを勉強する人はほんの一握りです。私もカメラマンを始めたばかりの頃は勉強しませんでした。
なので、才能とかセンスは全く関係がないんですね。
現時点であなたは圧倒的に優位です
例えば、このいわさき写真教室をずっとご覧いただいている方なら、おそらく「人は文章を読まないので、まずは読ませる対策が必要」ということは既に知っていると思います。
いわゆるコピーライティングの「Not Read(読まない)」対策です。
これはDRMのコピーライティングにおいて基礎中の基礎です。
野球なら「ボールを最後までちゃんと見ましょう」、接客業なら「笑顔であいさつしましょう」、カメラマンなら「最初にちゃんと撮るものを見ましょう」というレベルです。
これは最初に知るべき基礎中の基礎です。
では、このコピーライティング基礎をどれくらいの人が知っているかというと、99%の人は知らないと思います。
でも、あなたは知っていますよね。
つまり、才能やセンスなどで勝負しなければいけない段階ではないということです。
知っていることを実践するだけで優位になるので、
前回の完璧主義の話とも関連していますが、上手にできるかどうかは二の次で、最初は超どうでもいいんです。
数字で見るとあなたの優位性がわかる
数字で表すとわかりやすいです。
例えば、Not Readの知識がまだない状態の時はこんな感じ。
あなた:0 競合:0
仮にMAXでNot Readの対策スキルを使いこなせたらこうです。
あなた:100 競合:0
圧勝ですね。ところが完璧主義の人は100にならないと行動しません。
こういうのを専門的には「固定思考」なんて言ったりするんですけど、固定思考は「完璧じゃないことは恥」「失敗は恥」という意識が強いので100点じゃないことを極度に嫌います。
つまり「才能やセンス」を優先したくなっちゃうってことですね。まあ気持ちはわかります。(反対は「成長型」とか「習得型」)
固定思考と成長思考
固定思考と成長思考は、心理学における2つの考え方です。固定思考は、自分が持っている能力やスキルを証明することに重点を置きます。一方、成長型思考は、自分が持っている能力やスキルを向上させることに重点を置きます。成長思考は、失敗をチャンスとして捉え、自分自身を改善するために努力することを重視します。(詳しくは後日)
だから、中途半端な点数は気持ち悪いからイヤなんですね。
そうすると、結果的にこうなります。
あなた:0 競合:0
完璧主義が原因で行動できない人の多くはこの状態だったりします。
これだともったいないですよね。100点にするのはムリだとしても、やれば競合よりも優位になるかもしれないのに行動しないんです。
10点でも20点でもプラスになれば、もう競合より優位になるんです。だったら
あなた:20 競合:0
サクッとやっちゃった方が良いと思いませんか?
で、さらにいうと、
あなた:100 競合:0
いきなり100点を、目指すのはムダです。
いきなり「0」から「100」なんてできるはずがないし、そもそも何が100点なのか?を明確に言える人なんていないからです。正解なんてないから。
本当は才能があったかも知れないのに勘違いする
そして「完璧じゃないとダメだって思い込みで苦手意識を持って、70点とか80点持っているかも知れない才能を潰さないでくださいねー」ってのは、まさにこれです。
もしかしたら
あなた:20→50→80 競合:0
って徐々に成長できたり、実際は得意かもしれないのに、いきなり「100」にならないからって「0」のままでいるのは、めちゃくちゃもったいない。
この手順でやってみてはどうでしょ?
まとめますと、最適な手順はまずは
0→100
である必要は全然ないので(というより不可能)まずは
0→20
とかにする。
20点にするだけなら努力も才能もほとんどいらない
例えば、Not Read対策
- 漢字とか英語を減らそう!
- 専門用語を減らそう!
- 見出しを強調しよう!
- 小学生でもわかるように書こう!
とか「知るだけ」であっさりとできることなんて山のようにあります。
これを「0」から「20」にするだけなんて才能ありませんよね。なのでまずはやってみる。
0→20
になれば、その時点で競合よりも「20」も優位になりますよね。
で、実際に実践して「20」になるとだんだんとコツもわかってくるわけです。
そうすると「あー、これはそういう意味だったのか」みたいなことが徐々にわかってきます。
学習の5段階でもあるように、「知っている」のと「できる」のは全く違う。
そうすると徐々に
0→20→30→40
とかになっていくわけですね。
まあ仮に20点のままだとしても別にいいじゃないですか。競合よりも20点も優位なんですから。
やってみて、どうしても苦手だってわかったら他の人にお願いしてもいいですし。
一番もったいないのは「0」のままの状態にしちゃうこと。
実際にやってみて、「本当に苦手でムリだわ」って気づくのは、それはそれで大きな前進です。
私が中学で成績が良かった理由
一つ具体的なことを言うと、私の学生時代もこんな感じでした。
私の記憶力はニワトリ以下なんですね。(ニワトリは3歩で忘れるって言われています)
スキーで何度同じ雪山に行ってもまったくコースを覚えていないし、鬼滅の刃を読んで、しばらくしてから再度読み直すと、もう必殺技どころか相手の鬼の名前すら覚えていません。
登場人物も、炭治郎とイノシシ頭と雷のヤツくらいしか覚えてません。
でも中学の時は、校内学力テストで順位は5位以内とかだったんですよ。でも、これは私の頭が良かったからではありません。公立の中学生って、受験の前以外はそんなに必死で勉強しないですよね。
私の学校も、小学校の延長でそのまま中学に入ってあまり勉強しないって人がほとんどでした。
実際、私も小学校のときなんて、家で勉強した記憶はまったくないですしね。
だから、公立中学の場合は、勉強時間に比例して成績がそれなりに上がったんですね。
私は別に勉強が好きだったわけでも、得意なわけでもなかったんですけど、中学の時は友達との順位勝負が楽しく、たまたまゲームみたいにハマれたので勉強時間だけは他の人よりめちゃくちゃ多かったんですね。テスト前は徹夜とかしてましたから。
才能とか頭の良さで成績が良かったんじゃなくて、単にみんながあまりやらない中、自分はやったというだけ。
高校で成績が悪かった理由
で、高校になるとけっこう勉強する人増えますよね?背伸びして入った高校も頭がいい人ばっかじゃないですか?
だから、高校以降は惨敗です。
さっきの数字の話に置き換えると、私の場合は中学では「100」だったけど、高校では「100」になれなくなってやる気をなくして、「50」とか「60」をキープするどころか一気に「0」以下まで落ちちゃったってことですね。
つまりこの時は、固定型だったわけですね。
確か高校の時は400人中380位くらいだったんですけど、今みたいな成長型の思考であれば350位くらいで踏みとどまれたかもしれません
400人中350位って大したことないかもですけど、380位よりはぜんぜん良いじゃないですか。
変なプライドを持って、腐って380位のままでいるくらいなら、350位になれるように頑張ったほうが良いに決まってます。
10位以内に入れないからって、全部放棄する必要はなかったですよね。
あー、当時の自分に教えてあげたい話です。
質なんてどうでもいい。やったもん勝ち
ということで、私の黒歴史からわかるように(?)完璧である必要なんてまったくないですし、才能なんてぜんぜん必要ないってことです。
マーケティングに関して言えば、競合のほとんどはあなたが学んだことをほとんど知らないんですから。
質が低かろうが(もし本当に)才能がなかろうが、やったモン勝ちです。サクッとやっちゃいましょう。
ではまた!
ちなみに
質問にあった、私の執筆時間はケースバイケースですけど30分〜2時間くらいです。
書いたものが完璧だって思ったことは一度もないです。そんなものを求めたら、10時間かけても終わらないですからね。
なので気になる部分が多少あっても致命的な間違いがなければ、とりあえず出してしまいます。そして、誰も私に完璧な文章など求めていないから。
写真に関しては完璧を求めてもいいかも知れませんけど、マーケティングに関する完璧さに対するニーズなんてそんなもんです。
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