どうも岩崎です。
「もっと買ってください」と正面からお願いしたら、誰だって身構えますよね。
でも不思議なもので、ちょっとした導線の工夫で「ついでにこれもお願いします」と自然に言ってもらえることがあります。
これがアップセルやクロスセルの本質なんです。

アップセルとクロスセルの違い
まず整理しておきましょう。
アップセルとは「同じ商品をワンランク上にしてもらうこと」。
カフェで「SサイズよりLサイズがお得です」と勧められて選ぶのが典型です。
一方でクロスセルは「関連商品を一緒に買ってもらうこと」。
ハンバーガーにポテトとドリンクを追加するのが分かりやすい例ですね。
名前は違いますが、どちらも本質は同じ。
お客さんが迷わず「ついでに」行動できるようにすることなんです。
アップセル・クロスセルが嫌がられる理由と誤解
多くの人が「アップセル・クロスセルは売り込みっぽい」と感じています。
確かに「せっかく買いに来たのに、押し付けられた」と思えば不快です。
でも本質はそこではありません。
お客さんがより満足できるように“ちょうど良い提案”をすること、これが本来のアップセル・クロスセルです。
実際、私自身も「予定にはなかったけど、結果的に良かった」と思う買い物をたくさんしています。
映画館でポップコーンを頼んだら、ドリンクとセットの方が安かった。
書店で1冊買うつもりが、関連書をもう1冊勧められて理解が深まった。
このとき私は「売り込まれた」とは感じず、むしろ「教えてくれてありがとう」と思ったんです。
人が「ついでに買う」心理とは?
人はもともと「比較」と「得」に弱い生き物です。
SサイズよりLサイズがほんの少し高いだけなら「そっちの方がお得」と判断する。
「関連商品と一緒に使うと便利」と見せられると「なら買っておこう」となる。
これは感情のスイッチが押されているだけなんです。
だからアップセル・クロスセルは、心理的に「自然に選びたくなる導線」を置いておくこと。
強引な営業ではなく、人が本来持っている行動原理に寄り添うことなんです。
写真や言葉の置き方が9割
「ついでに買う」には理由があります。
それを後押ししているのは写真や言葉の配置です。
コーヒーの横にケーキの写真があるから「一緒に」と思う。
本の隣に関連書の表紙が見えるから「ついでに」と感じる。
つまりアップセル・クロスセルは、営業トークより視覚の導線で決まります。
言葉も同じです。
「お得」「一緒に」「今なら」… たった数文字が背中を押します。
長い説明はいらない。お客さんが一歩を踏み出す“きっかけ”になれば十分です。
導線を整える実践のヒント
では、具体的にどんな場面でアップセル・クロスセルを仕込めばいいのか?
これは「お客さんが次に迷うポイント」を見つければ分かります。
- 入口: 「人気No.1」と写真を添えて選びやすくする
- 商品横: 関連商品を並べて「一緒に」のイメージを作る
- レジ前: 「今だけの特典」や小物を置いて最後の一押しをする
この3つの導線を整えるだけで、無理に売らなくても客単価は自然に上がります。
お客さんは「押し付けられた」とは思わず、「選びやすかった」と感じるんです。
アップセル・クロスセルは“おもてなし”
結局のところ、アップセルもクロスセルも「もっと売ろう」ではなく、
「もっと満足してもらう」ための提案なんです。
コーヒーにケーキがあれば満足度が上がる。
本をもう一冊読めば理解が深まる。
関連商品を買えば、使い勝手が良くなる。
そうやってお客さんに「ありがとう」と言ってもらえる導線。
それこそがアップセル・クロスセルの理想の形です。
ではまた。
P.S.
散歩中に「今日は運動したな」と思って歩数計を見たら、まだ1,200歩でした。
人間の自己評価なんて、本当にあてにならないですね。
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