どうも岩崎です。
「誰にでも伝わるように書きましょう」ってアドバイス、よく聞きますよね。
でも、これって一見すると親切なようで、実はけっこう危険な考え方だったりします。
なぜなら、「誰にでも伝える」という姿勢は、裏を返せば「誰の心にも届かない」文章や写真を生み出してしまうからなんです。

伝わると届くは違う
たとえば、メニューに「ヘルシーで美味しいランチあります」とだけ書いてあるとします。
…うん、まあそうなんだろうけど、それってどのお店でも書けちゃいますよね。
ところが、もしこう書かれていたらどうでしょう?
「今日のサラダは、朝採れのルッコラと柑橘のドレッシング。自家製パンと豆乳スープつきのランチセットです。」
同じランチでも、急に光景が浮かびませんか?
これって、言葉が「届く」状態になっているからなんです。
つまり、伝えるってのは、単に情報を送ることで、
届くってのは、ちゃんと相手の心のなかに着地させること。
で、これと同じことが写真でも起きています。
あたりさわりのない写真が生む何も感じないという反応
たとえば、よくある全身ポートレートや、白背景の商品写真。
もちろん、それが悪いというわけではありません。
でも、平均点の写真って、見る側の心に残りづらいんですよね。
なぜかというと、「誰にでも伝わる」ようにした結果、「誰にも刺さらない」ものになってしまってるから。
たとえば、あなたが撮った写真を見たとき、誰も「違和感はないけど、記憶にも残ってない」って状態になるとしたら、それはむしろ失敗なんです。
共感を生むちょっとの違和感がポイント
逆に、「この人、ちょっと変わってるな」とか、「なんか気になるな」と思わせる写真。
たとえば、構図をあえて崩していたり、表情をほんの少しだけ外したタイミングだったり、色味がちょっとだけ懐かしかったり。
そういうあえての違和感があると、見る人は「これは私に向けたものかも」と感じて、写真との間に“感情の接点”が生まれます。
これは感性じゃなくて、視覚の原理原則なんですね。
つまり、平均を目指すと誰にも残らず、ターゲットを絞ると感情が動く。
言葉が苦手なら、写真から始めればいい
「言葉でうまく伝えられない」と感じる人、多いと思います。
でも、言葉よりも先に、伝えたい人の気持ちに合った写真を用意すれば、それが十分に道案内になります。
たとえば、親しみやすい雰囲気を出したいなら、光をふわっと入れる。
プロフェッショナルな印象を与えたいなら、シャープな構図で背景を整える。
そうやって写真で「先に信頼される」状態を作れたら、あとは言葉は補足でしかないんです。
誰のために撮るのかを忘れない
「たくさんの人に見られたい」よりも、「たった一人の人に届けばいい」という感覚。
それが、これからのビジュアル戦略ではとても重要です。
誰にでも伝わる言葉じゃなくて、「この人にだけ伝わればいい」と思って選んだ写真や言葉。
その積み重ねこそが、あなたの世界観を選ばれる理由に変えてくれます。
だから、まずは写真から。
あなたの「届けたい相手」に届く一枚、撮ってみてください。
ではまた。
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