最近、歩いているとフラフラしてしまう…そんな経験はありませんか？
実は、このちょっとした体の異変は、単なる筋力低下や運動不足ではなく、脳の認知機能の衰えからきている可能性があるのです。
アルツハイマー型認知症は、記憶力や判断力などの認知機能だけでなく、バランス感覚や歩行能力などの運動機能にも障害を起こすことが分かっています。
あなたは大丈夫？ 体のバランスで脳機能をチェック！
日頃から簡単なチェックを行うことで、現状の認知機能を確認することができます。
このチェックで不安を感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。
アルツハイマー型認知症は早期発見・早期治療が重要です。
この記事では、フラフラ歩きと認知症の関係、簡単なバランスチェック方法、早期発見・早期治療の重要性について詳しく解説します。
ぜひ最後まで読んでいただき、自分の健康について考えてみてください。
体のバランスで脳機能をチェック
アルツハイマー型認知症は、記憶力や判断力などの認知機能だけでなく、バランス感覚や歩行能力などの運動機能にも障害を起こすことが分かっています。 特に、運動機能障害は、軽度認知機能障害（MCI）と呼ばれる初期段階から現れることがあるのです。
筑波大学の研究によると、バランス障害はMCI患者よりもアルツハイマー型認知症患者に多く見られ、両方の患者において、認知機能障害が重くなるほどバランス機能も悪くなることが明らかになりました。
研究者は、バランス障害がMCIからアルツハイマー型認知症への進行を評価する目安になる可能性があると指摘しています。
では、自分の体のバランスをチェックするにはどうすればよいのでしょうか？
- 片足立ちを何秒キープできるか
- 早歩きでまっすぐに進めるか
- つま先立ちで姿勢を維持できるか
日頃からこのような簡単なチェックを行うことで、現状の認知機能を確認することができます。 毎日行うことで、体の変化にも気づきやすくなるでしょう。
体のバランスは、脳機能の健康を維持するために非常に重要です。 意識的にバランス感覚を鍛えることで、認知機能の衰えを予防することができます。
フラフラ歩きは、決して他人事ではありません。 体の異変を感じたら、早めに医療機関を受診し、適切な診断を受けることが大切です。
参考資料
- 筑波大学 研究・活動紹介: 歩行・バランス障害がMCIの早期発見に役立ちます: https://www.tsukuba.ac.jp/journal/medicine-health/20221101140000.html（PDF）
その他
- バランス感覚を鍛えるには、ウォーキングやジョギング、ヨガなどの運動が効果的です。
- 普段の生活の中で、背筋を伸ばして歩く、階段を使うなど、意識的に体を動かすことを心がけましょう。
- バランス感覚に不安がある場合は、転倒防止のために手すりなどを設置しましょう。
認知症は、誰にでも起こりうる病気です。 早期発見・早期治療によって、病状の進行を抑制し、QOL（生活の質）を向上させることができます。
この記事で紹介した簡単なバランスチェックを、ぜひ日頃から実践してみてください。 自分の体の変化に気づき、早めに対処することが、認知症の予防につながります。
また、家族や周りの人にもこの情報を共有し、認知症に対する理解を深めていきましょう。
