最近、高カロリーの清涼飲料やスナック菓子などの「超加工食品」を食べる機会が増えていませんか?
実は、この超加工食品こそが、認知症発症リスクを高める恐ろしい罠なのです。
中国の天津医科大学の研究グループによる研究によると、超加工食品を多く摂取する人は、そうでない人に比べて、認知症を発症するリスクが25%も高いことが明らかになりました。
この研究結果は、医学誌「Neurology」に2022年に発表され、大きな注目を集めています。
なぜ超加工食品が認知症リスクを高めるのか?
超加工食品には、砂糖、脂肪、塩分、添加物が多く含まれ、タンパク質と食物繊維が少ないという特徴があります。これらの栄養素の偏りは、脳の健康に悪影響を及ぼし、認知症の発症リスクを高めることが分かっています。
一方、新鮮な果物、野菜、豆類、牛乳、肉などの未加工食品や、最小限の加工食品には、脳の健康に必要な栄養素が豊富に含まれています。
この記事では、超加工食品が認知症リスクを高める理由、脳の健康を守るために今すぐできることについて詳しく解説します。
加工食品が認知症リスクを高める恐るべき理由! 脳の健康を守るために今すぐできること
高カロリーの清涼飲料やスナック菓子などの「超加工食品」を食べるほど、認知症を発症するリスクが高くなるという衝撃的な研究結果が発表されました。
この研究は、中国の天津医科大学のHuiping Li氏らの研究グループによって、2022年に医学誌「Neurology」で発表されたものです。
研究対象は、イギリスの大規模な健康情報を含むデータベースであるバイオバンクの参加者55歳以上7万2,083人。 参加者は2回以上のアンケートに回答し、超加工食品の摂取量を調査しました。
その結果、超加工食品を最も多く摂取していたグループは、最も摂取量が少なかったグループに比べて、認知症発症率が25%高く、アルツハイマー型認知症は14%、血管性認知症は28%と、それぞれの発症率も高いことが明らかになりました。
さらに、超加工食品の摂取量を10%増やすごとに、認知症の発症リスクが25%増加することも判明しました。
なぜ超加工食品が認知症リスクを高めるのか?
超加工食品には、砂糖、脂肪、塩分、添加物が多く含まれ、タンパク質と食物繊維が少ないという特徴があります。これらの栄養素の偏りは、脳の健康に悪影響を及ぼすことが分かっています。
- 砂糖: 脳のエネルギー源であるブドウ糖の代謝を阻害し、インスリン抵抗性を高めます。
- 脂肪: 脳の炎症を引き起こし、神経細胞を死滅させる可能性があります。
- 塩分: 脳の血管を傷つけ、認知機能の低下につながります。
- 添加物: 脳の神経伝達物質に影響を与え、認知機能障害を引き起こす可能性があります。
一方、タンパク質と食物繊維は、脳の健康に不可欠な栄養素です。
- タンパク質: 神経細胞の構成要素であり、脳の機能維持に重要です。
- 食物繊維: 腸内環境を整え、脳の炎症を抑制する効果があります。
超加工食品を食べる代わりに、新鮮な果物、野菜、豆類、牛乳、肉などの未加工食品や、最小限の加工食品を選ぶことが重要です。
これらの食品には、脳の健康に必要な栄養素が豊富に含まれています。
例えば、超加工食品の10%をりんご1/2個、とうもろこし1本、食物繊維の多いふすまシリアル1杯分に置き換えるだけで、認知症のリスクを19%低下させることが可能です。
認知症を予防するためには、日々の食生活を見直すことが大切です。
加工食品に頼らず、脳の健康に良い食品を選ぶように心がけましょう。
参考資料
脳の健康を守り、認知症を予防するためには、日々の食生活が重要です。
この記事を参考に、ぜひ今日から食生活を見直してみてください。
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