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一眼レフカメラの選び方ガイド。初心者が失敗しない最適な選択方法

一眼レフを買おうと決心したものの、どのメーカーのどのモデルを買えばいいかわからない。

WEBで調べたり、友人に聞いたりして情報収集をすると思います。

プロとして20年間やってきた経験から、多くの人の購入相談に対応してきた結果、「好きなものを買えばいい」ということが答えだったりまします。

もちろん、カメラ選びの基準となる要素はあります。

初めて一眼レフに触れる初心者の方が自分の好みを最優先する理由と、私なりのカメラの選び方をまとめます。

一眼レフのメーカーは好きなところを選べばいい

代表的なメーカー

  • キヤノン
  • ニコン
  • RICHO(ペンタックス)
  • SONY
  • オリンパス
  • パナソニック
  • ライカ
  • シグマ

代表的なメーカーの中から、大半の人は選ぶことになります。

好きなものを買えばよいです。注意すべき点は、ボディとレンズの価格だけです。

ざっと調べてみて、自分の予算内に収まるなら問題ありません。

人からのおすすめは、「おしつけ」になってしまうことがある。

一眼レフを初めて買う人は、自分がこれから何を撮影することになるのか、どこまで成長したいのか、どの頻度で撮影するのかを理解していないことが多いです。経験がないため、当然です。

そのような背景から、必ずこのようなざっくりとした質問になります。

「おすすめのメーカーはどこですか?」と。

聞かれた方も自分の引き出しの中から正解を探すしかないため、撮影目的がわからないと自分の使っているメーカーを答えることになります。

私は他のメーカーと比較して良いと思っている点がたくさんありますが、当然バイアスがかかり、「オススメのメーカー」というよりは「私の好きなメーカー」をオススメすることになります。

私もざっくりと「おすすめのメーカーは?」と聞かれたら、使用経験値がもっとも高いキヤノンと答えるしかありません。

メーカーの特性比較ほど初心者には必要ない

  • ニコンは黒、キヤノンは白に強い
  • フォーカス速度はキヤノン、精度はニコン
  • 加工しないならキヤノン、レタッチするならニコン
  • 機械的な作りは軍事製品がスタートのニコン
  • 業界トップの実績のキヤノン
  • プロを目指すならはキヤノンの方がいい(根拠は不明)

だからキヤノンがおすすめ、ニコンがおすすめ。と、

一眼レフのことがまったくわからない人のカメラ選びにこのアドバイスはどうでしょうか。

初心者の方も上級者の方も違和感を感じませんか。

メーカーごとの特性でカメラを選ぶのはハイアマチュアやプロの視点です。このレベルの判断は自分の経験から出すもので、人に言われてもしっくりときません。

これは初心者に最初から100点満点を求めるようなもので、それを購入のアドバイスとして一眼レフを買わせても当の本人はきっと3日後には忘れています。

その特性を活かしきれることは難しいでしょう。

ボディの選び方

好きなメーカーの好きなものを選んで大丈夫です。注意する点は1点だけ、最初はAPS-Cかマイクロフォーサーズというイメージセンサーのサイズを選んだ方がいいということです。

単純に予算の問題なので、「100万円程度ならお小遣いの範囲」という方はお好きにどうぞ。

イメージセンサーの種類

  1. 35mmフルサイズ=ボディが高く、対応レンズも高い
  2. APS-C=ボディが安価・対応レンズも安価
  3. マイクロフォーサーズ=ボディが安価・対応レンズも安価

フルサイズとAPS-C・マイクロフォーサーズの違いは、撮像素子と呼ばれるセンサーの大きさにあります。基本的に、フルサイズが最高の画質を提供します。

ただし、対応するレンズが高価なため、最初にフルサイズのボディとレンズを購入してしまうと、相性が悪かった場合に引き返すことができなくなる可能性があります。

初心者は自分との相性の良さだけで選んでOK

一眼レフを最初に買うならばまずはスペックなどは無視して直感で気に入ったものが一番です。

  • 軽くて持ち運びやすいカメラ
  • 見やすいファインダー
  • 気持ちいいシャッター音
  • 自分の好みのデザイン

これらは最優先事項です。もしカメラで満足できたなら、それを使い続けることができます。そして楽しく学び、知識を身につけたら、再度自分に合ったカメラとメーカーを慎重に選ぶことができます。

特に、持った時の質感は重要です。所有欲はモチベーションと密接に関係しているため、安価な質感のものを我慢して買うと、すぐに剛性のあるマグネシウムボディが欲しくなるでしょう。

最初に買ったメーカーのレンズを買い続けなければならない、という考え方は、カメラを楽しく選ぶことを妨げる悪い考え方です。

他人の主観に左右されない判断要素が大事

画質や特性、多くのプロが使っているなど初心者の方には難しすぎることとは関係ない機能的な部分は、購入の判断材料として十分です。

欲しい機能からカメラを探すと、買うべきカメラが見つかりやすくなります。

ボタンやダイヤルの位置で決める

店員の方から基本的な操作方法を教えてもらい、実際に自分で操作してみることが大切です。意味が分からなくても、色々なダイヤルを回して自分にとって使いやすいものかどうか、ボタンの配置や押す感覚に違和感がないかどうかを確認することが重要です。

ダイヤルやボタンが多いほど、より細かい設定が可能です。初心者向けの一眼レフカメラは、少なくて簡単な設定で撮影できますが、上級者向けのカメラはボタンが多く、より細かい設定が可能です。

もし絞りとシャッタースピードの両方を自分で操作したいというレベルに達した場合、中級機以上の一眼レフカメラを選ぶことをお勧めします。

バリアングルモニターが必要か

ファインダーが覗けないローアングルやハイアングルでの撮影をする場合には便利な機能です。

wi-fi内蔵が必要か

レタッチなどせずに、一眼レフで撮影した写真をスマホに自動的に送信して、撮影した写真をSNSにアップしたい場合は、wi-fi機能搭載の一眼レフが楽しく撮影に望めます。ただし、その分バッテリーの消費が激しいので、長期旅行など数日充電できない環境には向きません。

欲しい機能がある各メーカーの一番安いモデルから自分に欲しい機能があるかをチェックする

解像度やISO感度のような写真の色に関わる特性ではなく、カメラの持つ機能に注目すると、自分が買うべきカメラが見つかります。どのメーカーも性能ごとにキレイに価格差を揃えています。

メーカーにこだわらず、欲しい機能があるカメラを買う

一眼レフを長く楽しむ秘訣は、自分が必要とする機能や、実際に撮影したときの感触にあります。また、友人が使用している同じメーカーやモデルを購入し、意見交換しながら楽しむことも有効です。

メーカー別レンズの数

  • キヤノンEFマウント:約70本
  • ニコンFマウント:約90本(生産終了)
  • RICHO(ペンタックス)Kマウント:50本
  • SONY Aマウント:約40本
  • オリンパス マイクロフォーサーズマウント:約40本
  • パナソニック マイクロフォーサーズマウント:約45本
  • ライカ Mマウント:約25本
  • シグマ SAマウント:約45本

価格.comのメーカー純正レンズだけでもこれだけの本数が現在販売されています。初心者が1年2年でレンズ選びに悩むような本数ではありません。

こだわりがなければキットレンズ

ボディとセットに付いているダブルズームキットは個別に買うよりも安くレンズが手に入るので、初心者には最適です。どのメーカーのものを買っても18-200mmの11倍ズーム領域をカバーできますので、幅広い被写体を撮影することができます。

コンパクトデジカメと同じ感覚で撮りたいならサードパーティ製レンズ

シグマの17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSMは、コンパクトデジタルカメラのようにマクロ撮影も行える便利なズームレンズです。キットレンズ18-55mmの代わりにこちらのレンズを購入すると、より幅広い撮影を楽しむことができます。

経験者としては、こうしたレンズがあることを知っているので、情報提供はできますが、初心者の人は、18-55mmのズームの大きさがどの程度なのかわからないかもしれません。ピンとこないかもしれません。

個人的には、「一眼レフってどんなものだろう?」ということを経験して知ることが一番いいと思うので、パッケージされている一番安いレンズであるダブルズームキットで十分だと思います。

まとめ

初心者の一眼レフカメラの選び方のポイントは、次のとおりです。

  • ボディは好きなメーカーのものを買う。
  • 好みや質感は大事メーカーの特性よりもカメラに付いている機能で選ぶ。
  • レンズはキットレンズ。

初心者の方が初めて一眼レフを買うときは、このようなアプローチがおすすめです。明確に撮りたいものが決まっている場合は、それに特化した単焦点レンズを購入することもできます。

初心者からプロになった経験から考えたレンズの選び方はこちらです。

  • 標準ズームレンズ:幅広いシーンに対応できるレンズです。
  • 望遠ズームレンズ:遠くの被写体を大きく写すことができるレンズです。
  • マクロレンズ:被写体の細部を大きく写すことができるレンズです。
  • 単焦点レンズ:望遠ズームレンズやマクロレンズよりも明るいレンズです。

これらのレンズは、それぞれに特徴があり、撮影するシーンによって使い分けることができます。初心者の方は、標準ズームレンズから始めるのがおすすめです。

いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。