仕事や勉強に集中できない、やる気が出ない、頭が重く感じる…そんな経験はありませんか?これらの原因は、実は体内の水分不足が関係している可能性があります。
なぜ水分不足が集中力に影響を与えるのか?
脳は体全体の約2%しか水分を占めていませんが、体全体のエネルギーの20%を消費します。そのため、脳機能を維持するためには、十分な水分補給が不可欠です。
- 2012年のアメリカ・コネチカット大学の研究では、体内の水分量がわずか1.5%減少しただけでも、集中力、学習能力、反応速度などの認知能力テストの結果が低下することが明らかになりました。
- 体内の水分量が2%減少すると喉が渇きますが、1.5%の減少は自覚症状がほとんどありません。つまり、自覚症状がないレベルの水分不足でも、脳機能に悪影響を及ぼしているのです。
体内の水分不足が進行すると、脱水症状を引き起こします。脱水症状になると、以下のような症状が現れます。
- 頭痛
- めまい
- 疲労感
- 集中力低下
- 記憶力低下
- イライラ
- 便秘
これらの症状は、集中力を低下させ、仕事や学習の効率を著しく低下させてしまいます。
研究によると、水分不足による集中力低下の影響は、男性よりも女性の方が大きいことが分かっています。これは、女性の方が体脂肪率が高く、水分量が少ないことが原因と考えられます。
喉が渇く前に、こまめに水分補給を行うことが重要です。喉が渇いたと感じた時点で、すでに体内は2%程度の水分不足になっています。
水分補給の量は、体重や運動量、環境などによって異なりますが、一般的には1日2リットル程度が目安とされています。
まとめ
水分摂取は、集中力を維持するために非常に重要です。仕事や学習のパフォーマンスを向上させるためには、喉が渇く前にこまめに水分補給を行い、体内の水分量を適正に保つようにしましょう。
参考
- The Journal of Nutrition: https://academic.oup.com/jn/article/142/2/382/4743487?login=true