運動の良さは広く知られていますが、忙しい毎日において運動習慣を身につけるのは容易ではありません。その際、最も大きなハードルとなるのが「時間の不足」です。働き盛りや育児中の人たちにとって、毎日数時間もの時間を運動に充てることは難しい現実があります。
しかし、脳を活性化させる目的においては、たった10分の運動でも驚くべき効果があることが最近の研究で示されました。
カリフォルニア大学と筑波大学の共同研究によれば、最大心拍数が30%以上上昇しない程度のゆるい自転車運動を10分行った大学生は、運動後に行った記憶テストで優れた成績を収めました。脳の測定では、特に「海馬」と呼ばれる記憶に関与する部分が活性化していることが確認されました。
最大心拍数は速歩き時に50%ほど上昇するため、非常にゆるい運動でこれほどの効果が得られることは注目に値します。
「物覚えが悪くなったな…」と感じる時や試験勉強の前に、10分の自転車運動で記憶力を活性化させてみましょう。