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写真家やカメラマンなどの小規模経営者によくあるジレンマ

カメラマンやスタジオ経営者にとって、売上アップは永遠の課題です。

でも、売上を増やそうとすればするほど、仕事量も増えてしまい、時間的にも精神的にも負担が大きくなります。

さらに、小規模の場合、経営もサービス提供もやることになるので、特に深刻な問題となります。

これから社員を増やすつもりがない場合、全ての業務を一人で抱え込むことになり、効率化や成長や変化をするのに、大きな壁になります。

  • 売上を上げたいけど、時間がない。
  • 仕事量が増えて、集中力が低下している。
  • 結果が出にくい状況に陥っている。

もし、これらの問題に当てはまるなら、ぜひこの先を読み進めてください。

具体的な数字で見る、増加する仕事量

1日の案件数が2件から3件に増えた場合、単純計算で50%増加となります。

「え?計算できないの?アホくせー」と思われるかもしれませんが、

対応する時間や納期も増えると、なかなかなハードルがあります。

各工程における時間と労力

  • 撮影で、1件あたり2時間の場合、1件増えるだけでロケハンやデータ管理を含めるとさらに2時間増加。1日2件だと4時間で済むが、3件となると6時間になるよねって事。
  • 編集(レタッチ)では、1件あたり3時間、写真の選定やレタッチに時間を使います。例えば、1件あたり10枚納品しなくてはならない場合、3時間内行う作業量は1枚当たり18分以内で選定からレタッチを行います。となると、2件6時間の編集作業に1件増えると合計9時間になります。
  • 納品をする準備では、データ納品やアルバム作成に1時間、請求書作成にも30分かかる。
  • 顧客対応に、問い合わせ対応や契約手続きに1件あたり1時間、アフターフォローにも時間が必要になってきます。

合計すると、1件あたり6時間以上の時間と労力が必要となり、2件から3件に増えると12〜18時間に増加するという事です。もう倍どころでは無いという事ですね。

そりゃ、集客を増やして売り上げアップ!なんていう話を聞いてもなかなか重い腰が上がらないわけです。

時間と労力の増加がもたらす深刻な影響

まず、時間的負担がありますよね。睡眠不足やプライベート時間の減少により、心身の健康に悪影響を及ぼします。

精神的負担もあります。常に時間に追われる状況は、ストレスや不安感を増加させ、集中力低下やミス発生の原因となります。

健康への影響はどうでしょうか?体調不良やモチベーション低下は、仕事のパフォーマンスに悪影響を及ぼし、結果的に売上減少につながる可能性があります。

集中力を奪うマルチタスクで、質の低下とリスクの増加

複数の案件を同時進行で進めることは、一見効率的に見えるかもしれません。

しかし、実際には集中力が低下し、作業の質が低下するだけでなく、ミスやクレーム発生のリスクが高まります。もちろんそんな状態の人にさらに仕事を増やそうなんて思いません。

集中力の低下で、作業効率の低下とリスクの増加

人間の脳は、マルチタスク用にはできていないんですね。

複数の作業を同時進行で進めると、脳は常に切り替え作業を強いられ、集中力が低下します。

集中力が低下すると、作業効率が低下し、単純なミスやケアレスミスが発生しやすくなります。いわゆるヒューマンエラーって事ですね。

ミス・クレーム発生のリスク増加、顧客満足度低下と売上への悪影響

ミスやクレームの発生は、顧客満足度を低下させ、売上減少につながります。顧客満足度が低下すると、顧客離れやリピート率の低下、さらには悪評の拡散など、事業に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。

十分な時間と労力をかけられないことによるサービス品質の低下は、顧客満足度を低下させ、顧客離れの原因となります。

つらくなるのがわかってたら、そりゃ頑張れないって話

すでにご存知だと思いますが、人間の意識は、顕在意識と潜在意識に分けられます。

  • 顕在意識とは、意識的に認識できる思考や感情
  • 潜在意識とは、意識的に認識できない思考や感情

潜在意識は、顕在意識よりも何百倍も強い影響力を持っています。潜在意識に働きかけることで、意識せずとも目標達成に向けて行動できるようになります。

売上を上げたいと口で言っていても、「儲かるとしんどくなるかもしれない…」という潜在意識があれば、そのブレーキが働きます。

そのような状態では、面倒なマーケティングや集客活動を行うことは難しいです。

だからこそ、「頑張ることが苦痛でなく、理想の状態になる」と心から思えるように、アクセルを踏む必要があります。

私の会社は現在20期目ではありますが、社員を雇わずにひとりでビジネスを始めたので、会社の成長は私ひとりの手にかかっています。

つまり、「結果を出すことで苦しくならない」状態を作ることが何よりも重要で、そのために20年間追求してきました。

私自身は要領が良い人間ではないので、遠回りや失敗も多くありましたが、今では何が大切かがよく理解できています。同じ規模でビジネスを行っている方々の参考になればと思います。

自分が望む時に、好きなだけ躊躇なくアクセルを踏み込める状態を作り出す。

私はバリバリに集客をするモードの時と、ほとんど何もしないモードの時があります。でも、見込み客リストを1日5件しか獲得できていなかった時と1日50件獲得できていた時も、クライアントを全く集客できていなかった時と、月10名以上集客できている時も、集客に費やす時間と労力はほぼ変わっていないんです。

私のクライアントさんも、ひとりでやっていて月商が0に近かった状態から、今では100万円をオーバーしている方たちや、スタジオを持っていないカメラマンから地域トップクラスのスタジオにまで成長している方たちがいますが、これもやはり、集客に費やす時間と労力はほとんど変わっていない方が多いです。

つまり、「結果を出すことで、苦しくならない」状態を作り出しています。だから自分が望む時に、好きなだけ躊躇なくアクセルを踏み込めるんです。

この心理状態がとにかく大事です。

小規模ビジネスが結果を出すために必要なポイント

じゃあ何をしているのか?っていうのが今回の話です。

結論から言えば

【適切に投資してレバレッジをかけてリターンを得られる仕組みを作る】

これがとにかく大事です。

「働く時間を増やしたら売上が上がった」「集客に使う時間を増やしたら集客数が増えた」。確かに結果が出たと言えるでしょう。しかし、これらの方法は効率化されているとは言えません。

つまり、レバレッジ(てこの原理)をかけることができないので、これは「仕組み」とは言えません。

「結果を出すことで、つらくならない」ではなく「結果を出すことで、つらくなる」です。

そのうち絶対にしんどくなるし、何より私たちが使える時間には限界があるので、ビジネスとしてのアッパー(上限値)が決まってしまいます。

小規模ビジネスで結果を出すためには、時間と労力を効率的に使い、レバレッジをかけてリターンを得られる仕組みを作ることが重要です。

いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。