学生時代、テスト前に徹夜で勉強した経験はありませんか？しかし、脳科学的に見ると、一夜漬けは効率的な勉強法ではないことが分かっています。
学術的には、コツコツと毎日少しずつ勉強する方法は「分散効果」、試験前日にまとめて勉強する方法は「集中効果」と呼ばれています。
これまでの記憶研究において、「学習は集中させるよりも、時間の感覚を空けて分散させるほうが記憶保持に効果がある」という結果が出ています。
つまり、一度にすべてを詰め込むよりも、数回に分けて学習する方が効果的なのです。例えば、8時間ぶっ続けで勉強するよりも、4時間勉強して数日空け、もう一度4時間復習する方が記憶に残りやすいと言えます。
学習塾では、この分散効果を踏まえて、数日、数週間、数ヶ月間隔で復習を繰り返す方法を取り入れているところも多いようです。
仕事で覚えなければならない内容や、資格試験、昇進試験など、重要な試験に向けて勉強する際には、一気に学習するのではなく、計画的に分散しながら復習を繰り返すことをおすすめします。そうすることで、より良い結果に近づくことができるでしょう。
まとめ
- 一夜漬けは記憶に残りづらい
- 分散効果：時間を空けて学習を繰り返すことで記憶が定着する
- 学習塾は分散効果を意識したカリキュラムを採用している
- 重要な試験に向けては、計画的に分散学習と復習を繰り返す
