中高年になると、資格試験などの学習がなかなかはかどらず、記憶の定着に悩む人も多いのではないでしょうか?実は、脳の記憶メカニズムを理解することで、効率的に学習し、記憶を定着させることが可能なのです。
その鍵となるのが、約100年前にドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが発表した「エビングハウス忘却曲線」と、カナダのウォータールー大学の研究チームが明らかにした「最適な復習タイミング」です。
これらの研究に基づいた復習テクニックを実践することで、あなたは記憶の定着率を劇的に高め、学習効率を最大限に引き上げることができます。
Curve of Forgetting
エビングハウス忘却曲線:記憶が消えるメカニズムを解明
エビングハウス忘却曲線は、無意味な音節を暗記した際の記憶の減退曲線を表したものです。
この曲線によると、記憶は学習直後から急激に減退し、1日後には約74%、1週間後には約35%、1か月後には約21%まで忘却してしまうことが分かっています。
しかし、この曲線はあくまでも「無意味な音節」を暗記した場合のデータです。
実際の学習においては、内容を深く理解することで、忘却速度を大幅に遅らせることができます。
ウォータールー大学の研究:記憶を定着させる最適な復習タイミング
ウォータールー大学の研究チームは、学生を対象に講義後の復習タイミングに関する実験を行いました。
その結果、以下のことが明らかになりました。
- 24時間以内に10分間復習すると、記憶がほぼ100%まで戻る
- 1週間後に5分間復習すると、記憶が80%まで戻る
- 30日後に2~4分間復習すると、記憶を呼び戻せる
この研究結果は、記憶を定着させるためには、学習直後、1週間後、30日後の3回の復習が重要であることを示唆しています。
記憶の定着率を劇的に高める復習テクニック
エビングハウス忘却曲線とウォータールー大学の研究結果を踏まえ、記憶の定着率を劇的に高めるための復習テクニックをご紹介します。
1. 学習直後に復習する
学習直後は記憶が最も鮮明な状態です。このタイミングで復習することで、忘却を防ぎ、記憶を定着させることができます。
具体的な方法としては、以下のようなものがあります。
- 学習内容をノートにまとめる
- 学習内容を人に説明する
- 暗記カードを使って復習する
2. 1週間後に復習する
1週間後に復習することで、記憶が長期記憶に移行しやすくなります。
具体的な方法としては、以下のようなものがあります。
- 1週間前にまとめたノートを読み返す
- 1週間前に作った暗記カードを使って復習する
- 1週間前に学んだ内容をクイズ形式で復習する
3. 30日後に復習する
30日後に復習することで、記憶をさらに定着させることができます。
具体的な方法としては、以下のようなものがあります。
- 1ヶ月前にまとめたノートを読み返す
- 1ヶ月前に作った暗記カードを使って復習する
- 1ヶ月前に学んだ内容を過去問形式で復習する
4. アクティブラーニングを取り入れる
単に内容を暗記するのではなく、理解を深めるためにアクティブラーニングを取り入れることも重要です。
具体的な方法としては、以下のようなものがあります。
- 問題を解く
- ディスカッションを行う
- アウトプットを行う
5. 睡眠時間を確保する
睡眠は記憶の定着に重要な役割を果たします。
質の高い睡眠を十分に取るようにしましょう。
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まとめ
エビングハウス忘却曲線とウォータールー大学の研究結果を理解することで、記憶の定着率を劇的に高めることができます。
今回ご紹介した復習テクニックを実践することで、効率的に学習し、目標達成に近づきましょう。
これらのテクニックを実践することで、あなたは記憶力と学習能力を飛躍的に向上させることができます。
ぜひ今日から実践して、記憶の定着率を高め、学習効率を最大限に引き上げてください。
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