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働かないほど頭がよくなる?脳科学が証明する、長時間労働の落とし穴と、最強の時間術

近年、長時間労働が社会問題として浮き彫りになり、政府も対策に乗り出すなど、労働環境は大きく変化しています。しかし、単に労働時間を減らすだけでは、真の生産性向上は望めません。

実は、脳科学研究によって、「長時間労働は脳のパフォーマンスを低下させ、思考力や記憶力などの認知能力を悪化させる」ことが明らかになっています。

なぜ、長時間労働は脳を蝕み、仕事の質を低下させるのか?

その理由は、脳のエネルギー枯渇にあります。

脳は、体内で最も多くのエネルギーを消費する器官です。集中して作業を続けるためには、脳内のグルコースと酸素を大量に消費する必要があります。しかし、長時間労働によって脳が疲れ切ってしまうと、これらの重要な栄養素が不足し、脳のパフォーマンスは著しく低下します。

研究結果では、週あたりの労働時間が25時間を超えると、認知能力が低下することが示されています。

これは、一般的な1日8時間労働換算で週40時間を超えることになります。つまり、多くの会社員が経験している労働時間は、脳にとって過酷な環境と言えるのです。

脳のパフォーマンス低下は、以下のような悪影響をもたらします。

  • 集中力の低下
  • 記憶力の低下
  • 判断力の低下
  • 創造性の低下
  • ミス増加
  • ストレス増加
  • 燃え尽き症候群

これらの悪影響は、仕事の質の低下、生産性の低下、さらには離職率の増加にもつながります。

では、脳のパフォーマンスを維持し、最高の成果を出すためにはどうすれば良いのでしょうか?

その鍵は、脳のエネルギー枯渇を防ぐことです。

具体的には、以下の方法が有効です。

  • 脳のゴールデンタイムを活用する: 研究によると、脳の集中力は起床後数時間と午後2時頃から夕方にかけて高くなります。これらの時間帯に、最も重要な仕事や集中力を必要とする作業を行うようにしましょう。
  • 短時間集中・短時間休憩を繰り返す: 脳は長時間集中を続けることができません。45分~1時間程度集中したら、10~15分程度の休憩を取るようにしましょう。休憩中は、立ち上がってストレッチをしたり、軽い運動をしたりして、脳をリフレッシュさせましょう。
  • 十分な睡眠を取る: 睡眠不足は脳のエネルギー枯渇を招き、集中力や記憶力を低下させます。質の高い睡眠を7~8時間程度取るようにしましょう。
  • 脳に栄養を補給する: 脳のエネルギー源であるグルコースと酸素を補給するために、バランスの良い食事を心がけましょう。特に、脳のエネルギー代謝に関わるビタミンB群やDHA/EPAなどのオメガ3脂肪酸を積極的に摂取することが重要です。
  • 適度な運動をする: 運動は脳の血流を促進し、神経細胞の再生を促します。ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動や、ヨガやストレッチなどの軽い運動を定期的に行いましょう。

長時間労働は、決して生産性を高める方法ではありません。

脳のエネルギー枯渇を防ぎ、脳のパフォーマンスを最大限に発揮することで、短時間でより多くの成果を出すことができるのです。

脳科学に基づいた最強の時間術を実践し、集中力を高め記憶力を向上させ創造性を発揮し最高の成果を達成しましょう。

参考: https://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=2737742

いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。