「朝茶は七里帰っても飲め」という日本のことわざは、緑茶が古くから健康に良いと信じられてきたことを示しています。
近年、科学的な研究でも、緑茶に含まれる「テアニン」と「カテキン」という成分が、ストレス緩和、抗酸化作用、抗ウイルス作用など、様々な健康効果を持つことが明らかになっています。
そして、さらに注目すべきなのが、抹茶が認知機能低下と睡眠の質の向上に効果的であることが分かってきたことです。
抹茶が認知機能低下を防ぐ理由
清涼飲料水メーカーの伊藤園と筑波大学発ベンチャーの株式会社MCBIが行った共同研究では、軽度認知症(MCI)と主観的認知機能低下(SCD)がある高齢者が継続的に抹茶を摂取したところ、社会的認知機能が改善することが確認されました。
社会的認知機能とは、人の顔を見てどんな感情を表す表情かを回答する「表情認知能力」によって測定されるものです。つまり、人間らしいコミュニケーションをするために欠かせない能力と言えるでしょう。
抹茶には、脳の神経細胞の保護や活性化に効果的な成分が含まれています。特に、テアニンは、脳内神経伝達物質であるGABAの分泌を促進し、リラックス効果をもたらします。
また、カテキンは、脳の老化や神経細胞死の原因となる活性酸素を除去する抗酸化作用を持ちます。
これらの成分が複合的に作用することで、認知機能の低下を防ぎ、脳の健康を維持することが期待できます。
抹茶が睡眠の質を高める理由
本研究では、抹茶摂取による睡眠の質の向上も確認されました。
質の高い睡眠は、脳の疲労回復や記憶力・集中力の向上に不可欠です。
抹茶に含まれるテアニンは、リラックス効果だけでなく、睡眠の質を高める効果も持っています。
テアニンは、脳内神経伝達物質であるセロトニンの分泌を促進し、深い睡眠を誘導します。
また、カフェインの覚醒作用とテアニンのリラックス作用がバランス良く作用することで、目覚めがスッキリとした朝を迎えることができます。
抹茶を生活に取り入れるためのヒント
「日常的にお茶を飲む」という継続しやすい生活習慣によって、認知機能の低下を防ぎ、睡眠の質も高めることができるのは、まさに朗報です。
抹茶は、スーパーやドラッグストアでも手軽に手に入るようになりました。
おいしくて脳にいい、抹茶を楽しむ習慣を生活に取り入れてみましょう。
抹茶を飲むタイミング
- 朝起きてすぐ
- 昼食後
- 夕食後
- 寝る前
抹茶の飲み方
- 抹茶を点てて飲む
- 抹茶ラテにする
- 抹茶スイーツを食べる
まとめ
抹茶は、認知機能低下を防ぎ、睡眠の質を高める効果が期待できる健康飲料です。
毎日の生活に取り入れて、脳の健康を守りましょう。
参考
いわさき写真教室をもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。