「夜更かしが続いている…」「朝起きるのが辛い…」
そんな睡眠不足の悩みを抱えていませんか?
実は、睡眠不足は単なる体調不良だけでなく、認知症のリスクを高める 恐ろしい罠なのです。
近年、認知症は日本国内で最も多い病気となり、65歳以上の約13人に1人が罹患していると推定されています。
その中でも、約7割を占めるのがアルツハイマー型認知症です。
アルツハイマー型認知症の原因は、脳内にアミロイドβというタンパク質が蓄積し、脳が萎縮すること
アミロイドβは、20年ほどかけて徐々に脳内に蓄積していくため、40代50代から生活習慣を見直すことが重要
特に、睡眠はアミロイドβの排出に重要な役割を果たすことが分かっています。
しかし、働き盛りの40代50代は、仕事や家事、育児などで睡眠不足に陥りがちです。
そんな不眠の悩みを解決する、画期的なスマートフォンアプリ が開発されました。
睡眠不足が認知症リスクを高める? 働き盛りの不眠改善に役立つスマホアプリ
国内の認知症患者の約7割を占めるアルツハイマー型認知症。 その原因は、アミロイドβというタンパク質が脳内に蓄積し、脳が萎縮することです。
アミロイドβは20年ほどかけて徐々に脳内に蓄積し、認知症を発症していくため、40~50代から生活習慣を見直すことが重要です。 特に、睡眠はアミロイドβの排出に重要な役割を果たすことが分かっています。
しかし、働き盛りの40~50代は、仕事や家事、育児などで睡眠不足に陥りがちです。 そんな不眠の悩みを解決する、画期的なスマートフォンアプリが開発されました。
京都大学大学院医学研究科の石見拓教授と降籏隆二准教授らと、沖電気工業株式会社、株式会社ヘルステック研究所の研究グループ が共同開発した「睡眠プロンプトアプリケーション」は、不眠症の認知行動療法(CBT-I)を応用したアプリです。
従来の不眠治療
従来の不眠治療として、不眠症の認知行動療法(CBT-I)は有効とされ、国内外のガイドラインでも推奨されていました。また、スマートフォンなどを使ったプログラムも開発されていましたが、被験者の脱落率が高いために改良する余地があることなどが課題となっていました。
睡眠プロンプトアプリケーションの特長
この課題を克服するために開発された「睡眠プロンプトアプリケーション」は、ショートメッセージを利用者が受容しやすいタイミングで送信することで行動を促すという、行動変容技術を用いた アプリです。
研究結果
睡眠の問題を自覚する労働者116人を対象に、アプリを使用するグループと、使用しないグループに分け、睡眠記録のほか、ショートメッセージを用いた睡眠改善プログラムを提供し、不眠に対する有効性を調べました。
その結果、アプリを使用するグループは、使用しないグループに比べて不眠重症度のスコアが有意に改善 されました。また、不眠症のグループは、身体的疲労スコアも改善 されていることが明らかになりました。
期待される効果
これらの研究結果と、対象者の脱落率がわずか3.2%と低いことから、「睡眠プロンプトアプリケーション」は今後の働き盛りの世代だけでなく、幅広い世代の睡眠問題を軽減する役割を果たすことが期待されています。
出典
- 京都大学大学院医学研究科・沖電気工業株式会社・株式会社ヘルステック研究所(PDF):https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2022-07-26
いわさき写真教室をもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。