電話を取りながら資料を作成したり、会議に参加しながらメールを返信したりする「マルチタスク」は、脳に非常に負担をかけることが明らかになっています。一見効率的に見えるかもしれませんが、脳は同時に複数のタスクに対処することが苦手で、切り替えるたびに集中力が削られ、無駄なエネルギーと時間が消費されてしまいます。
テレワークが一般的になった今、音楽を聴きながら、スマホを操作しながら仕事をしている方も多いようですが、このようなマルチタスクは脳の効率を損ないます。
東北大学の研究によれば、中学生を対象に行った調査でも、勉強中にスマホで複数のアプリを使っている生徒は、テスト成績が低かったという結果があります。一方で、アプリをほとんど使わないグループは、テストの平均点を超える成績を収めていました。
仕事においても同じことが言えます。効率的かつミスのない仕事をするためには、一度に一つのタスクに集中することが重要です。オフィスでの電話対応や同僚とのコミュニケーションは避けられないかもしれませんが、メールの確認や返信、スケジュールの調整などは、できるだけ一つの作業に専念するように心がけましょう。
シングルタスクに切り替えることで、脳の疲労が軽減され、ストレスも減少するかもしれません。集中力を大切にし、一つひとつの仕事に真剣に向き合いましょう。
