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睡眠不足は腸内フローラに悪影響?健康維持のためには十分な睡眠を

睡眠不足は、記憶の定着や免疫機能の維持など、さまざまな生理機能を低下してしまいます。また、最近の研究では、睡眠不足が腸内細菌叢(腸内フローラ)の組成を乱すことも明らかになってきています。

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睡眠不足と腸内細菌叢(腸内フローラ)

北海道大学の研究チームが、睡眠不足が腸内細菌叢(腸内フローラ)を乱すメカニズムを初めて解明した。研究チームは、北海道寿都町在住の消化器病の治療を受けていない35人を対象に、睡眠と腸内細菌叢(腸内フローラ)の関連を調査。その結果、睡眠時間が短い人は、腸内のαディフェンシンという免疫物質の分泌量が低下していることがわかった。

腸内フローラ

腸内フローラとは、腸内に生息する細菌の集団のこと。

腸内には、約100種類、100兆個もの細菌が生息しているといわれています。これらの細菌は、腸内環境を整え、栄養の吸収を助け、免疫力を高めるなど、私たちの健康にさまざまな影響を与えていると考えられており、近年、その研究が盛んになっています。

αディフェンシンの役割

αディフェンシンは、腸内細菌叢(腸内フローラ)のバランスを保つために重要な役割を果たしている。αディフェンシンが低下すると、腸内細菌叢(腸内フローラ)のバランスが乱れ、炎症や病気のリスクが高まると考えられています。

睡眠不足による腸内環境の悪化

研究チームは、睡眠不足によってαディフェンシンの分泌が低下すると、腸内細菌叢(腸内フローラ)のバランスが乱れることを明らかにしました。この結果は、睡眠不足が腸内環境に悪影響を及ぼすメカニズムを解明する上で、重要な知見になりました。

図)αディフェンシンの低下を介した睡眠不足における脳−腸−全身相関メカニズム

睡眠不足を解消するためにできること

睡眠不足を解消するためには、以下の対策が有効です。

  • 毎日7~8時間の睡眠をとる
  • 規則正しい生活を送る
  • カフェインやアルコールの摂取を控える
  • 適度な運動をする

また、睡眠の質を高めるために、以下のことにも注意しましょう。

  • 寝る前にスマートフォンやパソコンの使用を控える
  • 寝室を暗く、静かに、涼しくする
  • 寝る前にリラックスできる入浴やストレッチをする

睡眠不足は、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があります。十分な睡眠をとり、健康を維持しましょう。

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いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。