昨日、久しぶりに金魚の写真を撮りに行ったら、ビックリするくらい腕が落ちていた…
やっぱり継続は大切だということを痛感しました。反省。
さて、今回は前回の続き。
多くのホームページに見られる悪い傾向の2つ目。
「お客さんが知りたいことをまったく書いてない」
これです。
ちょっと専門的な話をします。(言葉は覚えなくて良いです)
AIDMAって知ってますか?
これは結構有名なので、あなたも知っているかも知れませんが、お客さんの心理プロセスをあらわしたものです。
つまり、
- Attention(注意)
- Interest(関心)
- Desire(欲求)
- Memory(記憶)
- Action(行動)
こういう順番。
その後、電通がAISASっていうのを提唱します。
- Attention(注意)
- Interest(関心)
- Search(検索)
- Action(行動)
- Share(情報共有)
検索ってことからもわかるように、WEBの事を含んだ考えです。
でも、現代に関して言えば、これだけではやっぱり足りない。
そこで現れたのが、AISCEAS。
- Attention(注意)
- Interest(関心)
- Search(検索)
- Comparison(比較)
- Examination(検討)
- Action(行動)
- Share(情報共有)
個人的にもこれが一番しっくりくる。
つまり、現代では絶対と言って良いほど、「比較」と「検討」が入るということ。
これ、本当にメチャクチャ大事です。
繰り返しになりますけど、言葉なんてどうでも良いんです。
AIDMAもAISCEASも覚える必要なんて全然ない。
でも、覚えておかなきゃいけないのは、「比較」と「検討」でライバルに勝ち抜かなければ、あなたは選ばれないということ。
前回も言いましたけど、現代は供給過多の時代です。
あなたも知っているように、カメラマンだって例外じゃない。
死ぬほど増えていますから。
だから
「うち、カメラマンやってるよ!!」
これだけじゃもうダメだってことです。
大事な事言います。
「カメラマン用のホームページは、お客さんに他スタジオではなく自分のスタジオに来てもらうために全力を尽くさなければいけない」
これホント大事。
じゃないと、勝てません。
ホームページって一応言いましたけど、ブログでもSNSでもなんでも同じ。
面白い事なんですけど、WEBのインフラが普及し始めてから、地域密着型ビジネスは一人勝ちが増えてます。つまり、儲かるお店と儲からないお店の境目がハッキリした。
これはなぜか?
お客さんが「調べて」「選ぶ」ことができるようになったからです。
例えば、私は19歳の時にカメラマンになるために写真スタジオではなく、広告カメラマンの事務所で働き、初めて一人暮らしをしました。
でも、当時はネットなんて全然普及してない。携帯電話で検索しても着信音くらいしか出てこなかったですからね。
もちろん、家電を買い揃えるのに、近所の電気屋で適当に買うんです。
当然高くつきます。
でも、他にどこが安いかなんてわかんないわけです。
まだ、その情報がないので。
でも今だったら違いますよね。
ウェブで何でも調べられるし、なんならウェブでそのまま買うことだってできる。
カメラマンに関しても同じです。
今はどこのカメラマンに行きたいか?をお客さんが自由に調べて、自由に選ぶことができる。
ここまでの話でわかるように、お客さんが判断するのは、「ホームページで」です。
実際の撮影に辿り着く前の話。
つまり、ホームページの段階で、あなたの写真の魅力や、お客さんがあなたのスタジオに行くべき理由を全て伝える必要があるということ。
だからホームページは「綺麗」「カッコいい」だけではダメということです。
じゃあどうすればよいか?
それが
「お客さんが知りたいことをまったく書いてない」
これを解決するということです。
お客さんが知りたいことってなに?
それを知るためには、前回までの話を活かしましょう。
そう
「俯瞰」
でしたよね。
自分目線でホームページを作っては絶対にダメ。
お客さんが何を知りたいかが分からない場合は、実際にお客さんに聞いてみる。
それが難しい場合は、あなたのスタジオの関係者じゃない、業界素人の人に聞いてみる。
そうすると見えてきます。
ザックリと大きな解答を書いておきます。
スタジオ内容にもよるので、もちろん詳細は実際にあなたがリサーチしてくださいね。
・場所(最寄りの駅からの行き方)
・営業時間 ・スタジオ内の雰囲気
・スタッフのプロフィール
・撮影の流れ
・他のスタジオとの違い
・あなたのスタジオ独自の特徴
・料金 ・必要な持ち物
・スタッフの経歴
・取得している資格
・実績 ・サンプル写真
ザッと上げるだけでもこれだけあります。
じゃあ、逆にお客さんが別に知りたくないことってなに?
これも色々ありますが、わかりやすいのは「求人情報」とか「新着情報」とかですよね。
載せても良いけど、可能な限り載せないほうが良い。
もう一度言います。
「あなたが言いたいことじゃなく、お客さんが知りたいことを書く」んです。
かっこよくて、おしゃれなホームページや言い回しっていうのは、確かに私も好きです。
だから、そういうホームページにしたいっていう気持ちは、すごくすごーくわかります。
でも、それだけじゃダメなわけです。
伝わらなければ、ないのと同じなので。
例えば、私のホームページの名前見てください。
「いわさき写真教室」
なんかダサくないですか?
でも、わかりやすいのが一番なわけです。
厳密に言うと、ライバルの状況等によって、もう少し名前を捻ったりした方が良いとか、色々あるんですが、リサーチした結果、これに落ち着きました。
ぶっちゃけていうと、本当は「写真教室」じゃなくて「マーケティング」にしたかったんです。
でも、「写真教室」の方がなんか親近感がありますよね。
今後変えるかも知れませんが、何が反応が良いかといえば、間違いなく「集客」です。
でも、「いわさき集客教室」ってなんか胡散臭いですよね。
なので、「いわさき写真教室」に落ち着きます。
では、最後に広告界の父と言われている、デヴィッド・オグルビーの言葉をご紹介。
「「何」を言うかは、「どう」言うよりかも重要だ」
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