細かいことを覚える必要はぜんぜんなくて、「こんな流れなんだなー」「こういう状況なんだなー」ってことがなんとなーくわかっていただければもう十分。
ということで今回はその続きです。
歴史を振り返ってみよう
過去の流れを知ることによって、「過去にはこういうことがあったから、今はこれは絶対にNGだな」「今までの流れを考えると、これは有効だな」っていうことが自分で考えられるようになります。
なので歴史を知るってのは、実はすごく大事。
2000年 | Google が日本語検索を開始 | 日本語の検索結果も、リンク分析を重視したアルゴリズムで評価されるようになる |
2004年 | Google が「PageRank」を公開 | リンクの質や量を評価するアルゴリズムが公開される |
2005年 | 外部リンクを重視するSEOテクニックが登場 | 大量の外部リンクを取得することで、検索順位を向上させる手法が用いられる |
2006年 | Google が「スパム対策」を強化 | 不自然なリンクや低品質なコンテンツを対策するアップデートが実施される |
2007年 | コンテンツを重視するSEOテクニックが登場 | 質の高いコンテンツを作成することで、検索順位を向上させる手法が注目されるようになる |
2008年 | Google が「Panda」を導入 | 質の低いコンテンツを対策するアップデートが実施される |
2009年 | Google が「Penguin」を導入 | 不自然なリンクを対策するアップデートが実施される |
2010年 | Google が「Mobilegeddon」を導入 | モバイル検索結果の評価を強化するアップデートが実施される |
2011年 | Google が「ハミングバード」を導入 | ユーザーの検索意図を重視するアップデートが実施される |
2012年 | Google が「パンダ2.0」を導入 | 質の低いコンテンツをさらに厳しく対策するアップデートが実施される |
2013年 | Google が「ペンギン2.0」を導入 | 不自然なリンクをさらに厳しく対策するアップデートが実施される |
2014年 | Google が「ローカル検索」を強化 | 地域に関連する検索結果を向上させるアップデートが実施される |
2015年 | Google が「RankBrain」を導入 | 機械学習を活用したアルゴリズムが導入される |
2016年 | Google が「インデックス」を強化 | より多くのページをインデックスするようになる |
2017年 | Google が「BERT」を導入 | 自然言語処理を活用したアルゴリズムが導入される |
2018年 | Google が「AMP」を推奨 | 高速表示を実現するAMPの利用を推奨するようになる |
2019年 | Google が「E-A-T」を重視 | 専門性、権威性、信頼性を重視するようになる |
2020年 | Google が「コロナ禍」に対応 | コロナ禍で求められる情報を上位表示するようになる |
2021年 | Google が「HTTPS」を推奨 | HTTPSの利用を推奨するようになる |
2022年 | Google が「AI」を活用 | AIを活用したアルゴリズムの開発が進む |
歴史
私は2006年ころからSEOをやってきてるんですけど、私の中の解釈だとこの大戦争の歴史は6期にわかれます。
注意
「内部対策」「外部対策」「バックリンク」など言葉の意味については、前回までの記事を参照してください。また、明確に時期や内容はハッキリわかれてるんじゃなくて、あくまで個人の感覚です。
第1期 リンク分析重視の時代(2006年以前)
解説
この時代はそもそもSEOを知っている人自体がほとんどいませんし、Googleもかなり未熟でしたからサイト内にキーワードを入れるだけでOKみたいな時代でしたね。
キーワードも大量に入ってれば入っているだけ評価が良い。

なので白背景に白文字でキーワードを大量に書いておくみたいなスパムも横行しました(人間の目にはキーワードが見えないけどGoogleのプログラムは認識してくれるので)
第2期 コンテンツ重視の時代(2006年~2011年)
解説
Googleのアルゴリズム変更で、SEO対策がめっちゃ難しくなった時代
Googleは、キーワード密度や外部リンクを重視するSEOテクニックを対策するために、リンクの質を重視するアルゴリズムに変更した。
「で、こりゃまずいってことでGoogleが別の評価を採用」
この変更は、SEO対策業者にとっては朗報だでした。
リンクの質が重視されるようになったことで、自作自演でリンクを集めれば、検索結果の上位に表示させることが可能になった。
「たくさんリンクされているサイトは、たくさん紹介とか引用されてるってことだから良いサイトだよねー」って判断したんですね。
SEO対策業者は、このアルゴリズムを解読し、自作自演でリンクを集める対策を始めた。
「どうせ、自然にリンクなんてなかなか貼ってもらえないし」
自作自演でリンクを集めるには、関連性のないサイトからリンクを獲得したり、自然な形とは異なる形でリンクを獲得したり、大量にリンクを獲得したりするなどの手法があった。
「SEO対策の基本は、ユーザーの検索意図を満たす質の高いコンテンツを作成すること」
バックリンクサイトの流行
Googleは、キーワード密度や外部リンクを重視するSEOテクニックを対策するために、リンクの質を重視するアルゴリズムに変更した。
この変更を解読したSEO対策業者は、自作自演でリンクを集める対策を始めた。その方法のひとつが、バックリンクサイトの作成だった。
バックリンクサイトとは、SEOで順位を上げたいサイトにリンクを貼るために、自分で作成したサイトのことである。関連性のないサイトからリンクを獲得したり、自然な形とは異なる形でリンクを獲得したり、大量にリンクを獲得したりするなどの手法で、検索結果の上位に表示させることが可能だった。
ブログへのコメント
また、手っ取り早くリンクを集めるために、他人のブログにコメントをする方法も流行りましたね。ブログにコメントを書くと、そこに自分の名前やホームページのURLを貼ることができる。つまり、そのブログからリンクを獲得することができる。
自動コメントツールも販売されていて、簡単に大量のコメントを作成することが可能だった。
ちなみにこのあたりからSEO業者がどんどん潰れていきます。労力と売上が見合いませんし順位を完全に保証するのが難しくなってきましたからね。
第3期 モバイル重視の時代(2011年~2015年)
解説
このあたりから、Googleのバックリンクに対するアルゴリズムも大枠はかなり固まってきて、大きな変化はなくなってきましたね。
そして順位を上げたいサイト自体の中身の充実度も問われるようになってきました。
もちろん以前からもある程度は大事だったんですけど、それがさらに厳しくなった感じですね。
2011年頃から、スマートフォンの普及が急速に進んだ。それに伴い、Googleは検索結果の評価において、モバイルサイトの品質を重視するようになった。
2015年には、Googleが「Mobilegeddon(モバイルゲドン)」と呼ばれるアップデートを実施し、モバイルサイトの品質が悪いサイトは、検索結果の順位を下げるようになった。
この時代は、Googleがモバイルサイトの品質を重視するようになった時代。モバイルサイトの品質を高めることで、検索結果の順位を上げることができた。
この時期に流行したモバゲータウンは、モバイル端末向けのソーシャルゲームプラットフォームです。モバゲータウンは、スマートフォンの普及とともに急速にユーザー数を増やし、2013年には月間アクティブユーザー数が1億人を突破しました。
第4期 AI重視の時代(2015年~2020年)
解説
2015年頃から、Googleは検索結果の評価において、AIを活用したようになった。その理由は、AIを活用することで、ユーザーの検索意図をより正確に理解し、ユーザーに価値のあるコンテンツを提供することができるから。
2015年には、Googleが「RankBrain(ランクブレイン)」と呼ばれるアップデートを実施し、AIを活用した検索結果の評価を開始した。2019年には、Googleが「BERT(バート)」と呼ばれるアップデートを実施し、AIを活用した検索結果の評価をさらに強化した。
- ユーザーの検索意図を把握した上で、それに沿ったコンテンツを作成・提供する
- コンテンツの正確性と信頼性を高めるために、専門家や有識者の意見を取り入れる
- コンテンツのわかりやすさを高めるために、簡潔で明確な表現を心がける
- コンテンツの有益性を高めるために、最新の情報や役立つ情報を提供
第5期 E-A-T重視の時代(2020年~2022年)
解説
2020年頃から、Googleは検索結果の評価において、E-A-Tを重視するようになった。E-A-Tとは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字を取った言葉である。
Googleは、E-A-Tが高いサイトを、ユーザーにとって有益で信頼できるサイトであると判断し、検索結果の上位に表示する傾向にある。
第6期 ユーザー体験重視の時代(2022年~)
解説
2022年頃から、Googleは検索結果の評価において、UXを重視するようになった。UXとは、User Experienceの略で、ユーザーの体験を意味する。
Googleは、UXが高いサイトを、ユーザーにとって使いやすく、満足度の高いサイトであると判断し、検索結果の上位に表示する傾向にある。
- ユーザーのニーズを理解する
ユーザーのニーズを理解するためには、以下の点に注意する必要がある。
* ユーザーの検索意図を把握する
* ユーザーの行動を分析する
* ユーザーのフィードバックに耳を傾ける
- ユーザーにとって使いやすいサイトを構築する
ユーザーにとって使いやすいサイトを構築するためには、以下の点に注意する必要がある。
* サイトのデザインやレイアウトを改善する
* サイトの読みやすさを高める
* サイトの操作性を高める
- ユーザーの満足度を高める
ユーザーの満足度を高めるためには、以下の点に注意する必要がある。
* ユーザーに価値のあるコンテンツを提供する
* ユーザーの質問や疑問に答える
* ユーザーからのフィードバックに応える
歴史をまとめると
過去の歴史を見ると対策の配分のイメージとしてはザックリこういう流れです。(年代や数値は覚えなくて大丈夫ですので、流れだけふわっと覚えておいてください)
時代 | 内部要素 | 外部要素 | |
---|---|---|---|
~2006年 | 10 | 0 | 技術的な要素 |
2006年~2011年 | 1 | 9 | 技術的な要素 |
2011年~2016年 | 4 | 6 | 技術的な要素とユーザー体験 |
2016年~ | 8 | 2 | ユーザー体験 |
つまり今の時代はとくに内部対策が大事ですよーってことです。ただし、~2006年と2016年~では内部対策の意味が少し違います。
今の時代はほぼ効果がないSEO
前回まで、SEOには、2つの対策あるって話をしましたよね?
内部対策と外部対策ってことです。
そして、内部対策の要素は、大きく分けて以下の2つに分けられます。
コンテンツ関連の要素
- ユーザーの検索意図を満たすコンテンツの作成・提供
- コンテンツの質と量
- コンテンツの更新頻度
- コンテンツの読みやすさ
- コンテンツの関連性
技術的な要素
- サイトの構造と設計
- サイトの表示速度
- サイトのセキュリティ
- サイトの健全性
つまり、
狙ったキーワードの出現率
- タイトルタグ、見出しタグ、本文に狙ったキーワードを適切に出現させる
- キーワードの出現率が低い場合は、コンテンツを追加したり、キーワードを自然に盛り込んだりする
タイトルとかサイト情報の書き方
- タイトルタグとサイト情報に、狙ったキーワードを盛り込む
- タイトルタグは、検索結果でユーザーに表示されるものなので、わかりやすく、検索意図を満たす内容にする
- サイト情報は、サイトの概要や連絡先などを記載する
プログラム言語の正確さ
- HTMLやCSSなどのプログラム言語を正しく記述する
- プログラム言語のエラーや不具合があると、サイトの表示が崩れたり、検索結果に悪影響を及ぼしたりする可能性がある
表示速度
- Webページの表示速度を向上させる
- 表示速度が遅いと、ユーザーの離脱率が高まる可能性がある
ユーザビリティ(使いやすさ)
- サイトのデザインやレイアウトをわかりやすくする
- ボタンやリンクの配置を工夫して、ユーザーが迷わずに目的のページにたどり着けるようにする
- ページの読みやすさを高める
ホームページ(ドメイン)の運用歴
- ドメインを長く運用しているサイトは、信頼度が高いと評価される
サイトのボリューム(ページやコンテンツ数)
- サイトに多くのページやコンテンツを用意する
- ユーザーの検索意図を満たすコンテンツを充実させることで、検索結果で上位に表示されやすくなる
読み手の満足度(めちゃたくさんの要素で機械的に判断)
- ユーザーがサイトを訪れて、満足してもらえるコンテンツを提供すること
- コンテンツの質や量、更新頻度、読みやすさ、関連性など、さまざまな要素が読み手の満足度に影響する
上記の要素を踏まえて、サイトの内部対策を実施することで、検索結果の順位を上げ、ユーザーに満足してもらえるサイトを構築することができます。
昔のSEOで重視されてた内部対策はとくにこの前半部分。
つまり、技術的な内容ですよね。
よくSEOについてのブログ記事でこう書いてあります。「キーワードを入れてちゃんとタイトルを書きましょう」とか「meta keywordにはキーワードを5個入れてください」とか。
これ、別に間違いじゃないし、ウソでもありません。
ただ覚えておいていただきたいのは、今の時代はこれだけで順位を上げることはかなり厳しいってことです。
これまで説明した歴史を見ていただいてわかるように、それだけで上がるなんてのは何年も前に終わってます。
ライバルが0人とかなら少しは順位が上がるかも知れませんけど、オンリーワンのビジネスって存在しないことが多いですよね。どこかしらに競合がいるわけです。
これらは今の時代ではやっていることが当たり前というのが大前提です。
例えば、お見合いパーティー
お見合いパーティーで考えるとわかりやすいです。
「キレイな服装をしていきましょう」
「爪はちゃんと切っていきましょう」
「ひげはちゃんと整えていきましょう」
これってウソじゃないし必要なことだけど、それだけでモテるわけじゃないですよね。
たったコレだけでモテるなら、みんなやっています。
実は、人間性が必要だったり、話し方とか、人生観みたいなものがあって、そこに共感してもらったほうが、長い目でみて良かったりしますよね。
つまり、「俺って金持ちだぜ!」って言えば、お金目当ての人が集まってきます。それが目的であれば別にそれでいいんですけど。

今の時代に必要な対策
じゃ、これからの時代のSEOで私たちは何をやるのかっていうと後半部分です。
- サイトのボリューム(ページやコンテンツ数)
- 読み手の満足度(めちゃ沢山の要素で機械的に判断)
とかですね。
言い換えれば「見る人に満足してもらえるか?」「見る人が価値を感じるか?」「信頼に足る内容か?」ってこと。
まさに原点ですね。
機械対策から人間対策の時代へ
一言でまとめると、こういうことです。
「機械対策から人間対策へ」
今まで私たちはGoogleのプログラムを相手に対策をしてきました。
でも今の時代は違います。Googleは本当の意味で読み手の満足度を最大限に評価するようになりました。
つまり、私たちがやることは、Googleのプログラムに対して小手先のテクニックに頼るんじゃなくて「読んでくれる人の満足度をいかに上げるか?」これが大事になってきています。
つまり人間対策。
これを考えると、
- 「絶対」なんてない(人の満足度をデジタルにわけることはできないし断言も不可能)
- SEO業者に頼る必要はない(あなたの見込み客を満足させる記事はあなたにしか書けない)
- 従来の小手先の知識やテクニックはあまりいらない(その評価の重要度はかなり落ちている)
ってことがよーくわかっていただけるんじゃないでしょうか。
すごく普通の結論に結局は戻るんですけど
お客さん(読み手)の満足度を真剣に考えて、大変だけど地道に頑張ってホームページを作っていく人間が勝つ!
ってことです。
まあ大変ですけど、小手先のテクニックじゃなくて、ちゃんと考えてちゃんとやった人が評価されるんだから良い時代だなと私は思ってます。
ちなみにこのSEOをやると、検索結果の順位が上がるだけじゃなくて、その他にも美味しいメリットがめちゃくちゃたくさんあるんですよ。
このメリットを考えたら、検索結果の順位なんてどうでも良いくらいに私は思ってます。
順位やアクセス数を重視するのではなくて、あなたのサービスを求めている人に来店してもらうためにその人数に人数に合わせて来てもらう事が大事になってきます。
例えば、席数が30席であれば、30席必要なんだから、1日300アクセス(コンバージョン率10%の場合)あったらいいんじゃないか?とか、目標が決まってくると必要な数字が明確になってくると思います。
リスティング広告をやろう
ちなみにこの対策を「そんなめんどくせぇことせずにお金で買っちまおうぜ!」ってのがリスティング広告です。
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