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【写真の撮り方】テーマを決める時の3つのポイント

 

私が思うに、アマチュアの撮る写真は、基本的にはドキュメントだと思います。

なぜかというと、アマチュアには演出して撮るということが、そんなに簡単なことでは無いからです。

すべて目の前にあるものを撮っているわけだから、そうゆう意味でドキュメントなんです。

テーマを決めて撮る

だから、自分でテーマを決めて撮ってみてください。

例えば、地方の人々の生活を撮って、それを溜めていけば、最終的に写真集ができる。とはいっても、非日常的な、奇を衒った写真というものでなくてもいいんです。

身近に出会った人たちを、その人の住む世界の中で撮ればいい。プロみたいに奥深く、さまざまな角度で撮ることが難しければ、素直に、被写体の個性を掴むだけでいい。

新しい世界が登場する

電車の旅をしたら、前に座った人、

旅館に行ったら女将さんの写真を撮るとかもいいし、
またそこで、出てきた料理を撮る
街で出会った人たちの表情を撮る

そうして旅行中に接したことをサラッと撮っていけば、短い二泊三日の旅をしても、ひとつの記録ができて、それが新鮮な感動を訴える事もあれば、新しい世界が自ずと登場してくる可能性もあります。

この「テーマを決めて撮る」という事は、アマチュアカメラマンにとって、大切な事のひとつなんだと思います。

テーマを決める時の3つのポイント

テーマの決め方は、人それぞれですけど、まずは身近なことから考えていくといいですね。

例えば、俳句の世界に沿って、四季折々の花をとっていくのも悪くない。

俳句一句から、感じた花の表情を撮ればいい。

もちろん、俳句ではなくて、万葉集の歌をもとに、花を撮ってもいいですよね。

私の知っている日本の画家さんは、芭蕉の「奥の細道」の旅を辿って、その風景を描いています。北千住から旅立って、鉛筆で情景を描いていく…これを写真でやってもいいですよね。

「静かさや岩に染み入るセミの声」という芭蕉が詠んだ句に従って、今の立石寺の夏の風景を撮ってもいいし、最上川の「五月雨を集めて早し最上川」の句を頭において、その流れを、自分流に撮っても面白い。

写真の意義

このように、テーマを決めて取り組むと写真というものの意義が大きくなっていきます。

これからの人生を、テーマに決めて写真に取り組めば、そこに大きな価値が生まれます。

凡人でも立派なアマチュア作家になるために

ある老婦人が、自分の生まれた村がダムになって水没する姿を撮り、そしてその村から出ていく人々を撮った。

その数年後、そのダムが干上がった時、昔の家がまた、水面に浮上してくる、その風景が世に紹介されてその婦人は有名になってしまった。

自分の故郷を残しておきたいという心の高ぶりから撮った老婦人の写真が写真集になったわけです。

中高年になって第二の人生を考える時、残された貴重な時間を、何か残すために写真を撮るというのもなんだかいいですよね。とても尊いことだと感じます。

それには、やはり写真が適切なもののひとつなんだと思います。

今まで話をしてきたように、テーマを決めて、個性を表現していけば、一般の人も、立派なアマチュア作家になれます。

自己主張ももったいない作家的思考をもって、写真を撮っていただきたいなと私は声を大きく言いたいです。

いわさきじゅん

スクエアシンク・インターナショナル株式会社代表。主にひとり経営者のために、ウェブ広告を使った自動化戦略の構築をサポートしています。

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